みずほ銀行は来店不要、決算書不要の中小企業向けの「みずほスマートビジネスローン」を、AI技術を使いいかにして実現したのか

EnterpriseZine / 2019年7月10日 6時0分

 銀行を取り巻くビジネス環境は今、大きく変わりつつある。デジタル技術を活用する新たなプレイヤーも数多く参入し、店舗を持たない銀行なども登場している。こういった時代の変化に対応するために、メガバンクのみずほ銀行では、AI技術などを活用するFinTechにも着手し始めている。その1つの取り組みが「みずほスマートビジネスローン」でのAIを使ったレンディングの取り組みだ。そしてみずほ銀行の新しいサービスの中で、AIを効率的に取り込むために採用されたのがSASのソリューションだった。

■窓口来店不要で決算書も必要とせずに迅速な融資をAIで実現

 みずほ銀行は、メガバンクでありどちらかと言えば大手企業の顧客に強味を持っているイメージがある。とはいえ昨今では、中小企業向けのサービスにも力を入れている。中小企業の個客向けの新たなサービスを提供するにあたり、「中小企業の個客の悩みを、金融面から支援しようと考えました」と言うのは、SAS FORUM JAPAN 2019のFinTechに関するセッションに登壇した、株式会社みずほ銀行 リテール法人推進部 新規事業推進チーム 参事役の大向 渉氏だ。
株式会社みずほ銀行
リテール法人推進部 新規事業推進チーム 参事役
大向 渉氏

 現在、銀行の業務は窓口での対面対応から、ネットへと大きくシフとしている。それに対応すべくみずほ銀行でも、2016年12月からネットでの法人口座開設の受付を開始している。また2018年1月にはキャッシュレス化に対抗するために「みずほビジネスデビット」のサービスを開始し、銀行から企業への情報提供のために「みずほポータル」の提供も2018年5月から行っている。これら新たな施策を進める中で市場のニーズを把握するためにみずほ銀行では、顧客の声を聞くアンケートを行った。その結果からは「金利などの優遇だけではなく、利便性を求める声が多数ありました」と大向氏。

 顧客の声を聞いた結果、利便性を向上させる取り組みことになる。その1つとして新たに提供したのが「みずほスマートビジネスローン」だ。従来の融資では経営者が自ら窓口に赴き、多くの書類を提出しそれらが審査され、融資が受けられるまでにはかなりの時間を要した。この不便さを解消するために、決算書を不要にし、さらに来店せずにオンラインだけで迅速に融資が完結する新たなサービスを提供することにしたのだ。

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