国内ストレージシステム市場、2018年は前年比4.2%増の1,808億6,100万円――IDCがシステムタイプ別予測を発表

EnterpriseZine / 2019年7月9日 16時0分

 SoRは、主にビジネストランザクションの記録に関わるシステム、SoEは顧客エンゲージメントを強化するためのシステム、SoIはデータの分析を通してインサイトを得るためのシステムになる。

 国内エンタープライズストレージシステム市場では、SoRに比べて、SoE/SoIのクラウド化(パブリッククラウド、プライベートクラウド)が進む見込みだ。これは、SoE/SoIでは、クラウドが持つ俊敏性、柔軟性、拡張性などの特徴がより強く求められるためである。

クラウド比率はSoR向けでは22.4%に留まるが、SoE/SoI向けは41.4%に達する

 IDCでは、2023年における国内エンタープライズストレージシステムのクラウド比率は、SoR向けでは22.4%に留まるが、SoE/SoI向けでは41.4%に達すると予測している。特にSoE向けでは、俊敏性、柔軟性、拡張性に対する要求が高く、市場では外付型エンタープライズストレージシステムとx86サーバーをベースとしたSoftware-Defined Storage(SDS)との競合が激しくなるとみている。

 また、SoI向けでは、アナリティクス処理を支援するため高パフォーマンス、低レイテンシー、広帯域といった特徴を持ったストレージインフラ(NVMe over FabricなどのNVMe技術を採用したオールフラッシュアレイなど)に対するニーズが高まると考えている。

 IDC Japanのエンタープライズインフラストラクチャ グループディレクターである森山正秋氏は、「予測期間を通しSDSが国内外付型エンタープライズストレージシステムに与える影響は大きくなる。外付型エンタープライズストレージシステムにとっては成長機会が高いプライベートクラウドの分野でSDSと差別化し、ビジネス機会を獲得し続ける製品戦略と販売戦略が求められている」と分析している。

 今回の発表は、IDCが発行した「国内エンタープライズストレージシステム市場 システムタイプ別予測、2019年~2023年」にその詳細が報告されている。レポートでは、国内エンタープライズストレージシステム市場におけるシステムタイプ別、配備モデル別の2018年の実績と2019年~2023年の市場規模予測が提供されている。

 なお、調査レポートは、2018年第4四半期版の「IDC Quarterly Cloud IT Infrastructure Tracker」および2018年下半期版の「IDC Semiannual Enterprise Storage Systems: Workloads」に基づいている。

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