ビッグデータの利活用を促進させる富士通のコンバージェンスサービス

EnterpriseZine / 2012年1月10日 7時0分

富士通は2011年8月、ビッグデータを利活用するためのクラウド基盤「コンバージェンスサービス・プラットフォーム(CSPF)」を開発し、2011年度第4 四半期から先行版を提供すると発表した。以後、順次サービスがリリースされる予定だ。必要な技術がすべて統合され、異種の大量データの融合を可能にするCSPFの概要やサービス提供の背景、今後の展開などについて担当者に伺った。

■富士通が目指す社会の実現をICTで支援する 富士通株式会社 コンバージェンスサービス  ビジネスグループ インテリジェントサービス本部  戦略企画統括部 部長 徳永 奈緒美氏

 富士通は現在、様々な種類の大量データ、いわゆる「ビッグデータ」を利活用するためのクラウド基盤「コンバージェンスサービス・プラットフォームCSPF(仮称)」を開発しており、2011年度第4四半期から提供される予定だ。CSPFは、世界初のビッグデータ対応のPaaSであり、様々なセンサーから収集されるデータや、既存のデータを蓄積・分析し、知恵を組み合わせて人々をナビゲーションするサイクルの確立を可能にする。必要な技術がすべて統合されたトータルサービスであり、異種情報を多様な目的で融合することができる。また、パブリッククラウド型であることから、小さく始めて必要なだけ使うことが可能となっている。

 富士通では、目指す社会(ビジョン)を表すものとして、ヒューマンセントリック(人間中心)・インテリジェントソサエティ(HCIS)という言葉を掲げている。その由来について戦略企画統括部の部長である徳永奈緒美氏は「富士通がこれまで主に提供してきた企業の業務を支えるバックオフィス系のシステムなどに加え、エンドユーザーに直接貢献するようなシステムや、お客様の商品やサービスそのものにダイレクトに価値を提供したいという意志がある」と語る。そのビジョンを実現するため、具現化された1つの形が今回発表されたCSPFだ。

 ヒューマンセントリックなシステムのイメージとしては、例えば「雨」や「傘」というキーワードを含むTwitter やFacebookの発信が急に増えてきた地域の駅に、タクシーの配車をリアルタイムに増やす。また、子どもの歓声が多い地域や、あるイベントが行われている地域では、その付近で運転しているドライバーに注意を喚起する。一方、従来は熟練者が行っていた業務を、センサーによるデータの取得をすることで、経験の浅い担当者でも対応できるようにする、などといったイメージだ。

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