2012年のSAPは"コンシューマ"がターゲット!? - 「SAPPHIRE NOW 2012」初日基調講演

EnterpriseZine / 2012年5月18日 10時50分

5月14日 - 16日の3日間に渡り米オーランドで開催されているSAPの年次イベント「SAPPHIRE NOW 2012」では、モバイル、ソーシャルメディア、データベース、コンシューマライゼーションなど、"ERPの会社"という従来のSAPのイメージからは想像しにくいテーマの発表が続いている。いま、SAPはどこに向かって舵を切ろうとしているのか。初日に行われたビル・マクダーモット共同CEOの基調講演から、同社が目指そうとしている方向性を読み取ってみたい。

■エンタープライズITのコンシューマライゼーションへ マクダーモット氏

 「これからは歯ブラシよりも多い数のモバイル端末が存在するようになる」「ソーシャルメディアによるコミュニケーションはまもなくメールよりも一般的になる」- 会場に詰めかけた1万人を超える聴衆に向かってマクダーモット氏はこう言い切った。

 SAP ERPに代表される業務アプリケーション主体のビジネスを展開してきたSAPだが、それはこれまでコンシューマの世界とはほとんど無縁だったことを意味する。

 だがモバイルの爆発的な普及、そしてソーシャルメディアというコミュニケーションが一般的になるにつれ、エンタープライズITの世界だけが従来のままでいることは無理がある。モバイルやソーシャルメディアの流れは、確実にエンタープライズの世界にも押し寄せるはずだ。

 「我々は、顧客に新たなエクスペリエンスを提供する用意がある」と語るマクダーモット氏の言葉には、SAPは今後、"エンタープライズITのコンシューマライゼーション"に突き進んでいくという意志が込められている。

 モバイルやソーシャルメディアがなぜビジネスにとってそれほど重要になるとSAPは見ているのか。その理由は"スピード"である。モバイル端末があればどこからでも情報にアクセスでき、ソーシャルメディアを使えば誰もが情報を受発信できる。「Any Device, Anywhere, Anyone」は今回のSAPPHIRE会場のあちこちで見かけたメッセージだが、情報伝達のスピードは1年前と比べても確実に高速化している。モバイルとソーシャルメディアがもたらすスピードは、もはやコンシューマの世界にとどまらず、ビジネスにおいても無視できないどころか、最大限にそのメリットを利用すべきものなのだ。

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