マクラーレンもより速く! HANAが加速するのはデータベースだけじゃない - SAPPHIRE NOW 2012 2日目基調講演

EnterpriseZine / 2012年5月23日 0時0分

今年で創業40周年を迎えるSAPは、看板製品である「SAP ERP」とともにビジネスを大きくしてきた。SAPといえばERPであり、ERPといえばSAP、そのイメージが顧客にもSAP自身にも強く刷り込まれていると言っていい。初代ERPであるR/3の登場は、業務アプリケーションの世界を大きく変えたが、それは顧客にとっても大きな痛みをともなう変革でもあった。

 そして現在、時代の変化とともにSAPは再びパラダイムシフトを迎えようとしている。創業者ハッソ・プラットナー氏が提唱したインメモリプラットフォーム「SAP HANA」ですべての同社製品を動作させ、顧客のビジネスのスピードを加速すると宣言、ERPにこだわらない製品展開を、40年前のような"痛み"を伴わずに実施していくという。米オーランドで5月14日~16日に渡って行われた年次イベント「SAPPHIRE NOW 2012」の2日目に登壇した共同CEOのジム・ハガーマン・スナーベ氏の基調講演から、SAPがHANAでもって顧客にどんなベネフィットをもたらそうとしているのかを検証してみたい。

■すべてはモバイルに、クラウドに、そしてインメモリに ジム・ハガーマン・スナーベ氏

 いまから40年後の未来をここで想像するのは無意味だが、5年後のことならおおよそが見えている - スナーベ氏はこう前置いたのち、SAPが現在注力する3つの分野「モバイル」「クラウド」「インメモリ」について、自身の予測を披露した。

 ・これから5年以内にすべてがモバイルでつながる    いまのモバイル端末は、40年前のメインフレームが有していた性能の数千倍のパワーを備えている。これがテクノロジの進化というもの。モバイルでしかつながらないユーザは今後ますます増加する。

 ・これから5年以内にすべてがクラウドに置かれる  いまはまさにリアルタイムクラウドの幕開け。プライベートであろうとパブリックであろうと、ユーザはどこにデータが置かれているかをまったく気にする必要がなくなる。クラウドがあたりまえになりすぎて、もしかしたら"クラウド"という言葉を聞くことすらないかもしれない。

 ・これから5年ですべてがインメモリで動く  ディスクはもう必要ない。すべてのデータがインメモリに載ればものすごいスピードが実現し、ものすごいビジネスチャンスが到来する。「ディスクとインメモリのハイブリッドという選択肢は?」という人には「石器時代が終わったのは石がなくなったからではない」というリチャード・シアーズの言葉を贈りたい。

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