10年食える技術なんていまはない!―開発のトレンドはアグリゲーションに

EnterpriseZine / 2012年7月18日 11時30分

興梠さん(左)と淡海さん

DB Onlineの読者のみなさま、こんにちは。今回から「週刊DBオンライン」を谷川チーフとともにあらためて担当させていただくことになりました。フリーランスになってから1年ちょっとになりますが、自分の名前を冠した連載をもてるというのは物書きとしてとてもありがたいお話です。読者の方々にすこしでもお役に立てる情報がお届けできれば幸いでございます。

 さて、ワタクシ現在、カナダ・トロントのホテルの一室でこの原稿を書いております。7月のトロントは陽射しがきつく、夜は21時過ぎまで明るく、でも湿度は低く、風は心地よく、それはそれは過ごしやすくきれいな街です。こんないい時期に休暇で来れたら最高なのですが、残念ながらそんな贅沢はフリーランス2年目の物書きには許されておりません(しくしく)。そういえばしばらく出張以外で海外に行ってないなあ……。

 というわけで、今回ももちろんお仕事で来ております。マイクロソフトが年に1回、北米のどこかの街で7月初旬に開催する「Microsoft Worldwide Partner Conference(以下、WPC)」というイベントがありまして、今年はここトロントで7月9日から12日までの4日間に渡って開催されました。昨年のL.Aで開催されたWPC 2011にも参加させていただいており、2年連続で同じイベントを見る機会を得たことで、マイクロソフトのここ1、2年の戦略がかなりはっきりと見てとれたように感じます。

 そこで今回のコラムでは、WPC 2012で見えてきたマイクロソフトの方向性について、ワタクシなりに検証してみたいと思います。

■マイクロソフトは製品を、パートナーはソリューションを

 マイクロソフトにとってWPCは非常に重要なイベントです。会計年度がスタートする7月初旬にパートナー向けに開かれるこのイベントでは、スティーブ・バルマーCEOはじめ、同社のトップが次々に登壇し、新しい年度の戦略が提示されます。今回のWPCではWindows 8のリリース時期をはじめ、重要な発表がいくつかなされており、我々メディアの人間にとってもネタが満載のカンファレンスでした。

 なぜ一般向けでなく、パートナー向けのイベントで重要な戦略を発表するのか。それはマイクロソフトが売上の95%以上をパートナービジネスに依存しているという事実に大きく起因します。そして近年、「マイクロソフトはプラットフォームを提供する、パートナーがそれをカスタマイズしてソリューションとして提供する」という傾向がますます強くなってきています。つまり、パートナーが顧客に向けて提供するソリューションに必要な商材を、まず年度のはじめにパートナーに見せる。パートナーは新しく並んだ商材をどう扱い、どんなソリューションに仕上げて顧客のもとに届けるのかを考えることになります。つまりパートナーの腕次第で、ソリューションは魅力的になるか、はたまた見向きもされない代物になるか決まってしまうわけです。

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