Adobe流、ビッグデータ「分析」から「施策」を導く仕組み

EnterpriseZine / 2012年8月30日 0時0分

Adobeが2009年に買収したOmniture、いまはさらに世界が広がりAdobe Digital Marketing Suiteへと進化し、幅広いサービスを提供している。これを活用するために、Adobe社内には専任コンサルティングチームがある。彼らは、日頃から顧客の持っている大量データを活用して、マーケティング活動のよりよいやり方を提案する活動を行っているのだ。

■データサイエンティストは本当に必要なのか

 「Omnitureを利用する際に、顧客の持っている大量データをどうマーケティング活動に活かせばいいかを、これまでもずっと考えてきました。すでに行っていたこの部分に、新たにビッグデータという名前が付いただけだと考えています」と語るのは、アドビシステムズ マーケティング本部 デジタルマーケティング マーケティングマネージャーの国和徳之氏だ。

 かつてのOmnitureは、Webアクセスの解析を行うのが主だった。それが、Digital Marketing Suiteへと進化してからは、解析した結果を実際のマーケティング活動に結び付けるところまですべてをカバーしている。

 世間のビッグデータソリューションの多くが、ビッグデータを溜めるにはどうしたらいいのか、溜めたデータをどうやって分析するのか、ビッグデータと既存データベースのデータを連携、統合するにはどうすればいいのかといった、どちらかというと技術的な側面からの課題解決に終始している。

 これに対しAdobeは、解析した結果をマーケティングに活かすにはどうしたらいいか、そして企業がそれで収益を上げるにはどうすればいいのかをずっと考えてきた。ここが、他社のビッグデータのソリューションとは異なるところだという。

 「データサイエンティストって、本当に必要なんでしょうか。現状のビッグデータは、大量データをどうやって分析するかというところまでで、止まっているように見えます」(国和氏)

 顧客は、ビッグデータを溜め込みたいわけでも、ましてはそれを高度な手法で分析したいわけでもない。企業はただ「儲けたい」だけだ。では、そのために何をすればいいのか。

 Adobeはマーケティングの効率化や、より効果的なマーケティング施策を提案することで、顧客の「儲けたい」に応える。実際、ECサイトなどにおいて、蓄積されていた大量なサイトアクセス情報などをAdobeのコンサルタントが分析し、結果から新たなマーケティング施策を提案。顧客がそれを実施した結果、数億円規模で売り上げが向上するといった例はいくつもあるという。

谷川 耕一[著]

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