Mr. HANAの馬場さんが元気なだけじゃない、SAPのビジネスが好調な理由

EnterpriseZine / 2012年9月4日 0時0分

IT業界は、全体を眺めるとまだまだ決して景気がいいとは感じない。むしろ、厳しい声のほうが多く聞こえるはず。とはいえ、いくつかのベンダーは相変わらず好調なようだ。SAPも、そんな好調なベンダーの1つだろう。今週行われた2012年上半期の経過と今後についての発表会で、SAPジャパン社長の安斎氏はソフトウェア関連が25%増で6期連続2桁成長中と報告した。そして、本格的にSybaseのビジネスを統合化した結果、上半期のデータベースソフトウェア売上も74%増に。「データベースの領域は、もともと大きなポーションではないというのはあるけれど、かなり順調に伸びている」とのことだ。

■2012年上半期のSAPはHANAとモバイルでかなり元気

 データベースに加え、同社でもう1つの注力領域となっているのがモバイル関連のソリューション。ワールドワイドでは10億人のユーザーにSAPのソリューションの提供を目標にしており、それを担うのがモバイル関連のソリューションだ。こちらも日本において、5.3倍も伸びているとのことだ。

 さらに、もともとの本業であるERP関連のビジネスも2桁成長中とのこと。

 「ERPはもう終わりじゃないかと言われることもありますが、まだまだ成長している。ERPによる標準化、簡素化、これにHANAをはじめとするデータベーステクノロジーのスピードをプラスすることで、企業のグローバリゼーションを後押しする」(安斎氏)

 この場合のグローバリゼーションとは、たんに企業が海外へ進出するということだけでない。その企業が海外を含めた市場で、ビジネスにおける競争力の獲得を支援するということだ。

 データベースビジネスの補足としては、Sybaseの本格融合後、Sybase ASE、Sybase IQといった製品についてもSAPの営業担当が勉強しスキルをつけ、顧客に提案できるようになってきた。そのために、ビジネス機会が増加しているとのこと。

 「Sybase ASEは製品としても素晴らしいもの。今後は、SAP ERPとのさらに親和性を高めていくことになり、他のデータベース製品よりもSybase ASEのほうがはるかにいいというよう状況になっていくだろう」(安斎氏)

 SAP HANA、Sybase ASE、Sybase IQは、技術的にも、顧客の投資的にもシームレスにしていく。これは技術的に融合するか、あるいはよりシームレスに連携できるようにすること。投資を無駄にしないというのは、現時点でHANAなりSybase ASEなりに投資したものは、将来にわたりきちんとそれを継承できるようにするということだ。

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