ビッグデータ分析による"人間理解の深化"がビジネスを加速させる―トランスコスモス・アナリティクス 萩原雅之氏インタビュー

EnterpriseZine / 2012年10月4日 7時0分

データ活用の優劣がビジネス成功の鍵を握ると言われるようになって久しいが、企業マーケティングの世界ではビッグデータを活用した取り組みが早くも始まっている。2012年5月に設立されたトランスコスモス・アナリティクスの副社長を務める萩原雅之氏は、この分野における第一人者だ。そんな同氏に、ビッグデータビジネスの最新事情について話を聞いた。

■マーケティングの世界に一大変革を巻き起こしたビッグデータ

─ まずは、トランスコスモス・アナリティクスという会社を新たに設立された目的と経緯を教えてください。

 トランスコスモス・アナリティクスは、CRM分析やマーケティングコンサルティング業務に特化した、トランスコスモスの100%子会社です。トランスコスモスの主な事業領域はアウトソーシングサービス、特にコールセンターとBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)、デジタルマーケティングの3つの領域を得意としていますが、近年では単に業務オペレーションを請け負うだけでなく、付加価値の提供が求められています。

 例えばコールセンターであればコールログの分析、BPOなら顧客データベース分析、デジタルマーケティングでも単にWebサイトを構築するだけでなく、Webアクセスログの解析サービスを付けることが当たり前になっています。これらはすべて、“ データ” に焦点を当てることで、既存のアウトソーシングサービスに新たな付加価値を提供するための取り組みです。

 さらにここ4、5年の間で、これらのデータに加えて、ソーシャルメディアやセンシングデータといったいわゆる“ ビッグデータ” の活用が注目を集めるようになりました。トランスコスモスでは約10年前から社内に専門の部署を設けていますが、近年はコールログやWebアクセスログとソーシャルメディアデータを統合してより詳細な顧客分析を行うといった、より高度な付加価値サービスを提供してきました。そして2012年5月からは、こうしたサービスをより強化するべく、この部署をそのままトランスコスモス・アナリティクスという別会社に移管したというわけです。

─ 確かにビッグデータに対する認知度は、ここ数年間で一気に高まったように思います。では、ビッグデータがビジネスに与えるインパクトとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

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