共益の創造を目指すコ・クリエーション戦略(後編)

EnterpriseZine / 2012年9月26日 10時0分

異なるもの同士の共通点を探るのではない。包括する視点を探る。

従来の個人の働き方や企業のあり方を一変させる「変革の時代」について概観した前回に続き、今回は新興・途上国の急激な都市化と世界的に気運が高まっている「ソーシャルイノベーション」との関係について考えていきます。そして、それらの新興・途上国の社会問題を決して対岸の火事のように傍観することができなくなったグローバル化した環境において、多様性を戦略的に組み込むコ・クリエーションのアプローチがイノベーションの実現に有効であることを解説していきます。

 
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■ 新興・途上国の都市化に起因する新たな問題が世界中を巻き込んでいく 

 前回の記事では、個人の働き方や企業のあり方を従来と一変させる、歴史的にも産業革命以来といえるような変化の時代を迎えているという話をしました。 

 産業革命的な変化という意味では、現在の新興・途上国で起きている変化は、まさに先進国が産業革命以降、20世紀を通して歩んだ道程を一部反復していると見ることも可能です。 

 富裕層や中間層の拡大など所得水準の向上が見られたり、寿命が長くなったり、コミュニケーションが便利になったり。様々な格差が指摘されはするものの、新興・途上国の生活水準が向上する傾向にあるのは確かです。 

 新興・途上国における大きな変化の1つとして挙げられるのは、先進国で産業革命以降に一気に都市化が進んだのと同じように、農村から都市部への急激な人口流入が進んでいることでしょう。下のグラフのように、新興・途上国の都市人口は2010年の26億人から2020年には32.7億人に達すると予測されています("World Urbanization Prospects 2011"より)。 

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