【Excelデータ分析講座】4-4 テーブルによる成長性分析~テーブル編

EnterpriseZine / 2012年10月5日 7時0分

企業が持続的に成長するためには、新規事業を起こすことも必要ですが、既存事業のなかから成長性の高いものを見つけて、重点的に資源を配分していくことがたいへん重要です。今回は、企業内の複数の事業に関して、過去の売上高の推移データから成長性を分析し、どの事業が今後成長を見込めるのかを検討していきます。成長性の分析には、移動平均、CAGR、ファンチャートの3つの方法を使用します。

■移動平均で分析する

 以下の表とグラフは、ある企業の全社売上の推移データです。

 2009年を境に売上が下降線をたどっており、事業の見直しが必要な状況です。新規事業も検討されていますが、それには多大な投資が必要であり、かつリスクも高いため、簡単には決断できません。そのため、今ある事業の成長性を分析し、成長性の高い事業への集中的な投資を優先することになりました。 事業別の成長性分析のために用意されたデータが以下の表になります。

 この企業では、事業が業種別に行われています。試しに各事業部の売上高を単純に折れ線グラフにしてみましたが、今一つ傾向がつかめません。そこで、まずは移動平均を利用して、このデータを分析してみましょう。移動平均は、以前の連載「統計関数編」でも紹介しましたが、時系列でのデータの変化を平滑化し、傾向を読み取ることに適しています。

 移動平均を計算するために、以下のようなテーブル(セル範囲A12からG17)を用意します。

  ここでは、3か年移動平均を計算します。

 計算された移動平均の値をグラフで表示します。

 元データから作成した折れ線グラフに比べて、はるかに傾向がよくわかります。このグラフから、2009年(の3か年移動平均)以降で売上が増加傾向にあるのが、「金融」、「製造」、「流通」の3事業部、減少傾向にあるのが「サービス」、「官公庁」の2事業部で、「通信」事業部はどちらともいえないという結果が読み取れます。

平井 明夫[著]

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