IT業界では、いま何が起きているのか? 技術・投資・人材、3つの視点から考えるIT業界の変化

EnterpriseZine / 2013年2月27日 7時0分

図:職種別の増減目標  出所:IPA「IT人材白書2012」

IT業界では、スマートフォンやクラウド、ビッグデータなど、新たな技術やソリューションが次々に登場しています。それにともない、IT人材の役割分担も変化しつつあります。本コラムでは、業界で起きている変化に着目し、変化に乗り遅れないために必要なスキルやキャリアを考察します。今回は、IT業界で起きている変化を、技術・投資・人材の3つの視点でみていきましょう。

■技術の変化~クラウド、モバイル、ソーシャル、インフォメーション

 ITへの期待が、これほど表立って高まっている状況は、IT業界の長い歴史を見ても初めてかもしれません。それは、メインフレームやサーバーなど、システムを構築する側から発信するだけではなく、スマートフォンやソーシャルメディアなど、コンシューマー側の技術が台頭し、企業システムに取り込まれようとしているからです。

 実際、昨年、ガートナーが調査した結果によれば、取締役会におけるITへの期待は高まっており、世界中のCEOの意思決定に大きな影響を与えているそうです。ガートナーは、最近のITトレンドとして、「クラウド」、「モバイル」、「ソーシャル」、「インフォメーション(情報)」を挙げ、これらが結束することによって、企業や組織の仕組み、アーキテクチャが変化するだけではなく、必要とされる人材のニーズやビジネスの将来的な運用の視点なども中長期的に変わっていくと強調しています。

 インフォメーションは当たり前としても、クラウドによってさまざまなサービスを一気に広げるためのプラットフォームが整備され、モバイルによって、いつでもどこでもソーシャルメディアにコミュニケーションできる環境が十分に整備されてきています。それが、企業システムにどんな変化を及ぼすかは、計り知れません。

■IT投資の変化~保守運用コストの低下傾向にともなう新規IT投資の拡大

 次々に新たな技術が登場する一方、IT投資はどのような変化を見せているのでしょうか。最近、JUASから発表された「企業 IT動向調査 2013」(図)によれば、IT投資における中期的重点投資分野として、顧客情報・営業支援(SFA、 CRM)が最も高くなっています。これに、生産・在庫管理、販売管理、経営情報・管理会計が続きます。 生産・在庫管理は言ってみれば、製造業なら必ず存在する業務領域ですし、販売管理はあらゆる企業にって欠かせない業務領域です。また、経営情報・管理会計は、会社として経営計画をたて企業制度にそって納税していくために必要な業務領域です。

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