統合され、拡張された 11g R2 RAC ASM

EnterpriseZine / 2013年3月28日 0時0分

第5回目では11g R2 RACを用いたシステムにおいてストレージ基盤となるOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)について説明します。11g R2 では ASMはGrid Infrastructure に統合されました。クラスタシステムの基盤を構成するために必須の位置づけになったと考えることができるでしょう。また、さらに機能が拡張され、データベース向けのストレージ基盤という位置づけから、システム全体のストレージ基盤という位置づけに変貌を遂げています。

■1. Oracle ASM の利点

 Oracle ASMは、Oracle10gから提供されたストレージ領域を仮想化するストレージ管理機能であり、ボリューム管理に相当する機能とファイルシステムに相当する機能を提供します。

 Oracle ASMは、複数のハードディスクをグループ単位でまとめた、ASMディスクグループと呼ばれるストレージプールを提供します。これは、仮想的に大きなハードディスクを複数作ることに位置付けられ、ボリューム管理に相当する機能といえます。 このように構成したASMディスクグループには、データベース構成ファイル(Databaseのデータファイル、制御ファイルなど)を配置できます。RAWデバイスを使用した場合とは異なり、物理的なストレージ構成に依存せずにファイルを配置できるため、ファイルシステムのような機能を提供しているといえます。

 しかし、ストレージに求められるのはこれらの機能だけではありません。 性能の良さや、破損時のメンテナンスのしやすさ、稼働に影響する事なくメンテナンスを完了できる事が求められます。 その為、Oracle ASMは「ストライピング」「ミラーリング」「リバランシング」といった機能を備えています。では、それらのOracle ASMの機能を詳しくみていきましょう。

●ストライピング

 Oracle ASMでは性能向上のために、データを全てのディスクに均等に分散配置します。

 この機能により、複数のディスクを並列に動作させる事が可能になるため、特定のディスクへのアクセスが集中することを回避できます。ひいては、ディスクの数に比例して、入出力の処理能力を向上させる事ができます。

●ミラーリング

 Oracle ASMでは、ミラーリングを使用して複数のディスクにデータのコピーを保持でき、ディスク障害によるデータ損失を回避できます。

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