Memcached Pluginは機能拡張というよりは革新だ、MySQL 5.6はNoSQLもRDBも1つでOK

EnterpriseZine / 2013年4月9日 0時0分

MySQL 5.5の提供が開始されたのは2010年12月。そして、新バージョンであるMySQL 5.6が正式リリースとなったのが2013年2月5日。Oracleでは、MySQLの製品開発ポリシーとして、18から24ヶ月でメジャーバージョンアップすることを掲げているので、今回のバージョンアップは2ヶ月ほどの遅れとなる。

■じっくりと時間をかけ作り込まれたMySQL 5.6

 リリースが遅れた理由を日本オラクル MySQL Global Unit Asia Pacific & Japan担当 MySQL Sales Consulting Managerの梶山隆輔氏に訊ねると「5.6のリリース候補版は、昨年9月にサンフランシスコで開催されたイベント『MySQL Connect』のタイミングで配布が開始されました。このリリース候補版を利用したユーザーからのフィードバックをきっちりと反映した結果、今回のタイミングでのリリースとなりました」とのこと。なんらか製品に大きな問題があって遅れたのではなく、フィードバックをしっかりと取り込んで品質的にも納得いくものに仕上げた結果ということだ。

 このように、ユーザーからのフィードバックも取り込んで、ある意味じっくりと作り込まれたのがMySQL 5.6。そのバージョンアップのポイントは、5つあると梶山氏は言う。その1つがオプティマイザの改良だ。サブクエリの改善などが行われ、ソート処理などが大幅に高速化している。

 そして、各種性能に関する情報を収集するパフォーマンススキーマについても、改善がなされた。

「パフォーマンススキーマは5.5の時からあるのですが、当初はMySQLそのものを開発するようなエンジニアにとっては有用なものでしたが、一般のデータベース管理者なりがチューニングなどに使うには向きませんでした。それが今回大きく改良され、SQLや接続ごとの統計データなどが取得できるようになり、チューニングにも役立つものへと進化しています」。

 もう1つの進化が、5.5から標準のストレージエンジンとなったInnoDBのさらなる進化だ。「InnoDBには地道な改善があります」と梶山氏。たとえば、ソースのレベルでロックの粒度を小さくするなど、目立たないが数多くの改善がなされている。その結果、性能は以前よりも大きく向上したのだ。また機能的にも、InnoDBは拡張している。Oracleとしては、「MyISAMでやってきたことは、すべてInnoDBでもやる」という開発方向性がある。MyISAMは古くから使われてきたストレージエンジンで、シンプルで使いやすく、参照系の用途では数多くの実績がある。とはいえ、トランザクションに対応していなかったり、最新の多スレッド処理ができるCPU性能を十分に引き出せなかったりと課題もある。

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