オープンクラウドの基礎知識[5]SDN/OpenFlowがもたらす業界構造の変化

EnterpriseZine / 2013年4月26日 7時0分

図:OpenFlow/SDNの構成イメージ

サーバーの仮想化やクラウドの普及に伴い、ネットワークの構成をソフトウェアで柔軟に設定できる仮想ネットワーク「Software Defined Networking(SDN)」への注目が高っており、各事業者のSDN市場へ参入を加速させ、業界構造は大きく変化しようとしている。

■ネットワークをソフトウェアで制御するSoftware Defined Networking(SDN)

 サーバーの仮想化やクラウドの急速な進化などにより、統合管理や運用自動化が進む一方で、ネットワークは従来のハードウェア機器構成で、トラフィックの急速な増減に伴うネットワークの増設や変更、運用の自動化が大きな課題となっており、ネットワークの構成や機能の設定をソフトウェアによってプログラマブルに行える「Software Defined Networking(SDN)」というコンセプトが注目されている。

■SDNを実現するOpenFlow

 「Software Defined Networking」を実現する代表的な技術として位置づけられているのが「OpenFlow」である。OpenFlowは、2008年ごろからスタンフォード大学を中心に「OpenFlowスイッチングコンソーシアム」が設立され、2011年3月21日には「OpenFlow」などの新世代のネットワーク技術の普及促進を目的に「Open Networking Foundation(ONF)」が設立され、標準仕様の策定が進められている。

 ONFには、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、ベライゾン、ドイツテレコム、NTTコミュニケーションズなどのキャリアやクラウド事業者で構成されるボードメンバーと、シスコシステムズ、ヒューレッドパッカード、IBM、NEC、VMwareなど、2013年4月現在では、100社を超える企業が参加をしている。

 2013年4月15日から17日までカリフォルニア州サンタクララでONF主催の「Open Networking Summit 2013」が開催され、日本からはNTTコミュニケーションズやNECなどが参加している。

 OpenFlowの特徴は、既存のネットワークでは、コントロールプレーンが一体化し1台のネットワーク機器が持つ機能を持っているのに対して、OpenFlowはネットワークの経路制御機能(コントロールプレーン)とパケット転送機能(データプレーン)に分離している点にある。

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