新事業の成功確率を上げる「リーンローンチパッド」

EnterpriseZine / 2013年5月20日 8時0分

図表5.リーン型と従来型の対比(2)

ビジネスモデルを改善し、成功確率を高める方法がある。起業教育の旗手スティーブン・G・ブランク氏の、3月19日青山アイビーホールで開かれたビズジェネ・カンファレンス Vol.3 事業創造を成功に導く「顧客開発モデル」での、講演の続報を紹介する。新事業の成功確率を上げる教育プログラム「リーンローンチパッド」が紹介された。前編はこちら

■従来型はビジネスプランの実行、リーン型はビジネスモデルの探索

 本カンファレンスの『「顧客開発モデル」-新規事業立ち上げの最新手法と実践プログラム・リーンローンチパッド』と題された同氏の特別講演だが、後半は新事業の成功確率を上げる教育プログラム「リーンローンチパッド」が紹介された。

 新事業は「ビジネスモデル」をどう探すかが鍵だが、その方法論をブランク氏が説く。

 「100年来、日本でも米国でも経営戦略をどう実践するかをビジネススクールで教えてきた。しかし、スタートアップ/新事業は、実行より探索が先であり、既存事業とは異なる戦略やプロセスが必要とされる。新たなマネジメントが必要なのだ」とブランク氏は指摘する。

 「しかし、みなさんはラッキーだ。拙著に加え、アレックス・オスターワルダーらの『ビジネスモデル・ジェネレーション』やエリック・リースの『リーン・スタートアップ』など、スタートアップ/新事業についての新たなマネジメントを示す書籍が手に入る」と解決策があることを示す。近年の米国、特にシリコンバレーでの事業創造についての経験・ノウハウの集積は目を見張るものがある。

 ブランク氏が開発した事業創造の方法論は、次の三つからなる。
ビジネスモデル
顧客開発モデル
アジャイル開発

●1.ビジネスモデル

 ブランク氏の事業創造のアプローチの1つ目は、ビジネスモデルだ。同氏は、アレックス・オスターワルダー氏らが提唱する「ビジネスモデル・キャンバス」の活用を勧めている。

 「経営学の教授達がこの20年いろいろとビジネスモデルについて議論してきたが、何十もの定義があって、これでは使えない。しかし、ビジネスモデル・キャンバスは、どんなビジネスでも紙1枚に収めて表現できるシンプルなものだ。ビジネスモデルは、どうやってどんな価値を創造して顧客に届けるかを示すものだ。スタートアップが悩まねばならないのは、プロダクトではなく、顧客、価値、マネー、パートナー、リソース、お金の使い方といった9つの要素からなるビジネスモデルだ」と、ブランク氏は指摘する。

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