HANAへのdisったーは絶対許さん! 生みの親のハッソ・プラットナー先生がSAPPHIRE NOW 2013で大反撃!

EnterpriseZine / 2013年5月24日 14時30分

展示会場にはけっこうなスペースを取ったオラクルブースもあったんですが…

この1カ月で延べ3回、滞在期間3週間の米国出張がようやく一息ついた今日このごろですが、いっこうにアウトプットが進まず、気がついたら本コーナーも1カ月放置するという物書きとして非常に面目ない事態に陥っております。最近、筆の遅さを自覚しているせいか、某誌の編集長に電話越しでものすごく怒られるというリアルな夢を見てしまい、心を入れ替えてアウトプットに励むことにします…って前回も似たような誓いを立てたような(汗)

 というわけで、出張と執筆に明け暮れていたらいつの間にか5月も20日を過ぎていたわけですが、今回は5月中旬に米オーランドで行われたSAPの年次イベント「SAPPHIRE NOW 2013」からネタをお届けしようと思います。昨年も参加させていただいたSAPPHIRE NOWですが、今回は新製品の発表よりもSAPの今後のビジネスの方向性がはっきりと示されたことが印象的でした。その方向性とは大きく2つ - SAPはBtoBからBtoBtoC企業、コンシューマのライフスタイルを支えていく企業へと変わっていくこと、そしてその変化を含めてSAPのイノベーションを支える基本プラットフォームはSAP HANA(以下、HANA)に集約すること、これがSAPPHIRE NOW 2013でSAPが最も伝えたかったメッセージだと思われます。

 DB Onlineの読者の皆様であれば、SAPが開発したインメモリデータベース技術としてのHANAの記事を何度も読んだことがあるかと思います。ですが、HANAはもはや単なるインメモリデータベースではなく、SAPの全製品の基盤となるプラットフォームへとその位置づけを大きく変えました。これまでHANAはビッグデータ分析など主にOLAPの領域で語られることが多かったのですが、今回のSAPPHIRE NOWではついに「SAP Business Suite by SAP HANA」が発表され、SAP ERPやSAP CRMといったOLTPアプリケーションの分野でもHANAが本格的に稼働することが明らかになっています。ちょっと意地悪な見方をすれば、これまでSAPアプリケーションを支えていたOracle Databaseがピンチ!という事態でもあるのですが、まあその話はあとでまた。

 HANAの最大の特徴はそのパフォーマンスにあるといわれています。ですがその高速性ゆえ、HANAに対するさまざまな誤解が生まれることになってしまいました。SAPの今後を支えるプラットフォームがdisられるのは絶対に我慢ならん! と立ち上がったのがSAPの創業者であり、HANAのデザインを最初に考案したハッソ・プラットナー博士です(以下、敬愛の念を込めてプラットナー先生と呼びます)。世界中のSAP関係者から深くリスペクトされるビジョナリー的存在のプラットナー先生ですが、我が子同然のHANAが悪口、それも競合他社からdisられるのはどうにも耐えられないらしく、"HANA"でググってはどんな内容のことを言われているのか、細かくチェックしているそうです。世界でも指折りの巨大ソフトウェア企業の70歳近い創業者がエゴサーチライクなモニタリングに余念がないというところに、プラットナー先生のHANAに対する並々ならぬ愛情を感じます。開発者はかくありたいものですね。ちなみにクエリには"SAP vs Oracle"などと入れてるそうです。

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