リフレーミングを可能にする2つの実践的工夫

EnterpriseZine / 2013年8月1日 8時0分

図表4 会場からフィールドへ。思考の環境を変えると発想の視点は変わる

新しい発想を生み出す障害となっている“従来型”の思考の枠組みを乗り越えて、より柔軟なものの見方で新たな発想を生み出す「リフレーミング」の大切さやそのための方法はこれまでも何度か紹介してきました。今回はさらに話を実践的に発展させ、「複数のイベントを組み合わせることで視点を広げる方法や、1つのイベントの中でも思考をする環境を変えることでリフレーミングが起こるようにする工夫について紹介します。今までの記事は、こちら

■なぜ新しい発想を生み出す「リフレーミング」が簡単には起こらないのか

 既存の思考の枠組みを意図的に変化させることで新しい発想を生み出す「リフレーミング」の重要性とその具体的な方法については、これまでも紹介してきました。新しい発想につながる新しい視点を獲得するための方法として、これまで紹介してきたのは以下のようなものです。

視点を変えるための仕掛けをワークショップの中に埋め込む(「最悪のアイデア」、「アンチプロブレム」などの手法を使って 第10回記事参照
他人との対話を通じてリフレーミングをする(「ワールドカフェ」などの方法を使って 第15回記事参照
1つのワークショップの中でも、考える単位を個人、少数チーム、大人数と変化させる(第14回記事参照

 いずれの方法も期待していることは同じです。

 “期待していること”とは、「思考する状況をどのように変化させれば普段慣れ親しんだ見方とは異なる形で物事に接することが出来るようになり、その不慣れな見方を通じて、新しい発想につながる新しい思考の枠組みを発生させることが出来るか」ということです。

 不慣れな見方をしなくてはいけない状況をつくることでリフレーミングを促す方法として、今回はさらに「人員構成の違う複数のセッションを組み合わせる」、「思考の環境を意図的にシフトさせる」という2つを紹介します。

 その前に、なぜ新しい発想を生み出すのにリフレーミングが必要なのかを、私がいま講師を担当させていただいている「発見力を養う!見つける達人養成講座」でお話した内容も取り上げつつ、説明したいと思います。

 ※「発見力を養う!見つける達人養成講座」は、京都造形芸術大学と東北芸術工科大学の2校が社会人向けに芸術を学ぶ機会を提供している藝術学舎の講座として、7月9日から9月10日までの全5回で開講中です。

 講座の第1回目は「何が発見を妨げるのか?」というテーマでしたが、その中で私は以下のようなスライドを見せながら「何かを理解するために使っている理解のフレーム=抽象化による理解が、逆に他の抽象化の可能性を隠してしまうことで、発見は妨げられる」というお話をしました。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
EnterpriseZine

トピックスRSS

ランキング