三菱東京UFJ銀行はIBMをこう使いこなす!―IBM Big Data Technology Forum 2013

EnterpriseZine / 2013年8月13日 0時0分

各種IBM製品を使いこなし、三菱東京UFJ銀行のさまざまなITシステムを構築、運用していることは、業界では有名な話だ。先日行われた「IBM Big Data Technology Forum 2013」でも、その活用状況が報告された。同社はIBMのサーバーはもちろん、DB2などのソフトウェア製品などを数多く採用している。彼らは、ただIBM製品だから採用しているわけではなく、しっかりと独自検証を行い評価した結果としての採用だ。

■インデックスの貼れない非定型検索にはBLUアクセラレーションが良い

 株式会社 三菱東京UFJ銀行 システム部 上席調査役の井澤淳一氏は「ハードウェアについては、必ず障害が起こるものだという前提となっています」と語る。金融機関という厳しいシステム要求の中で、ハードウェア障害が発生しても運用が続けられる仕組み、それを構築しているということだ。

 Big Data Technology Forumのセッションでは、そんなシステムの一部について井澤氏が紹介。それが、経営情報システムの「ZEUS」だ。これはいわゆるデータウェアハウスのシステムで、セントラルウェアハウスと各種データマートで構成される。2007年に運用が開始され、セントラルウェアハウスはメインフレームのDB2を用いている。各種マートはオープンプラットフォームで、DB2のバージョンは8.2、9.7とさまざまなものが使われている。データマートのDB2のアーキテクチャは、シェアードナッシング型でパーティショニングを利用、速度性能を重視した構成と言える。

 「データウェアハウス向けに最適化していますが、課題も出てきています。たとえば定型的なレポートが2倍に、アドホックな検索も8倍に増えてきたのです」(井澤氏)

 当初の利用は定型的なレポーティングが中心だった。これであれば、適切なインデックスを貼るなどでチューニングができる。利用していくにつれ要求は拡大、アドホックな検索処理が大きく増え、このままでは十分なレスポンスが提供できない。「ハードウェアの増強などで性能を維持してきましたが、抜本的な改善が必要だと考えました」と井澤氏。

 非定型検索を速くする方法としては、Netezza(PureData System for Analytics)のような専用アプライアンスを導入するという方法がある。あるいは、solidDBなどのインメモリデータベースを採用する手もあるだろう。さらにはDB2 10.5に新たに搭載されたBLUアクセラレーションを利用することも考えた。

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