商品・事業の差別化手法「アトリビュート分析」とは何か?

EnterpriseZine / 2013年8月22日 8時0分

多様なアトリビュート分析による差別化プロセス (c)総合コンサルティングオアシス

2013年6月29日、公益財団法人京都高度技術研究所アステム(ASTEM)が主催するビジネス総合力養成講座「京都D-School」の開講記念講演の第3弾が開催された。顧客セグメントと顧客ニーズを分析し、競合との比較から商品・事業を差別化するツール「アトリビュート分析」の手法を実践するための講演が株式会社総合コンサルティングオアシス岡田康子によって実際され、京都を中心とする大企業・中小企業・一般職など様々な顔ぶれ30数名が集まった。講義とワークショップの内容をレポートする。

 岡田氏は株式会社総合コンサルティングオアシスの創業者でもあり、そこで新事業や研究テーマの事業化のコンサルティングを行う一方、「働きやすい職場作り」を支援する会社も立ち上げている。「企業がいかに儲けるか」と言う立場と「社員の利益」を求める立場とは一見、相反するように見える2つのコンサルティング活動だが、岡田氏は同じであるという。

 人は自分自身の能力を活かすことに喜びを感じるとき、企業もまた人的資源を最大にすることができる。そのキーワードは「自立」である。研究テーマが育ち、事業として本業から自立していくこと、個人が組織に依存せずに自立した個人として対等な立場を築くための支援をしていくこと、その関わりは岡田氏にとっては同じアプローチなのだそうだ。

 実践に基づく経験知で、鋭く時代を読み取る岡田氏の講義は、「教えるのではなく、いかに自立していただくか?」という主旨で、ワークショップにも多くの時間が盛り込まれた。

■日本人は仮説を立てない?

 日本人は欧米諸外国に比べて“不確実なことを嫌う”というデータが提示された。さらに遺伝子の特長を諸外国と比較すると、日本人は“不安を感じやすい”という。仮説とは不確実なものである。不確実なことを嫌い、不安を感じやすい日本人は“大胆な仮説を立てない傾向”があるという。だからこそ、「よほど意識して仮説を立てて動く必要がある」という。

 岡田氏は仮説のマネジメントを“いまだ見ぬ不安のマネジメント”と呼んだ。仮説を立て検証するということは、不安を解消しながら事業を進めていくことだという。加えて、「ビジネスの仮説を立てる時は仮説に意志が入っていないといけない」という。世の中のトレンドに合わせていたのでは競争には勝てない。「自分が新たな市場を作り上げる」という意思を盛り込んだ仮説を作ることが必要なのだという。

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