利害がからむ企業同士のコンソーシアム活動という壁を乗り越え、PGEConsの活動はただいま拡大中

EnterpriseZine / 2013年8月23日 15時0分

cap

PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム、略称PGECons。これは、「PostgreSQLがエンタープライズの業務システムに適用できるようにするため」のコンソーシアムであり、「PostgreSQL本体および各種ツールの情報収集と提供、整備などの活動を通じて、ミッションクリティカル性の高いエンタープライズ領域へのPostgreSQLの普及を推進すること」が目的だ。ようは、SI企業やベンダーさらにはユーザー企業などが集まり、PostgreSQLに関する情報を共有し技術検証などを行う。それらにより、PostgreSQLが導入しやすくなる環境を整備していくと言うこと。

■1年目のPGEConsは着実な成果を積み上げた

 特定のビジネス領域の活性化を目的に、企業同士が集まり共同で活動するコンソーシアムが発足することはよくある。発足時には、かなり威勢がいいのが常だ。「IT業界が大きく進化する」「顧客に大きなメリットをもたらす」的なメッセージが、声高に発信されることも多い。とはいえ、その後の活動の様子はあまり伝わってこない。そして、いつの間にかその集まりは立ち消えてしまう、なんてことも。

 なので、PGECons発足時には、正直あまり大きな成果は期待できないのではと思った。とくに、各社の技術ノウハウを持ち寄り、それをまとめPGEConsが成果にする。これは、各社の利害関係の面からもうまくいかないのではと思ったのだ。

 ところが、そんな懸念を振り払い、PGEConsは1年の活動期間後にきっちりと成果を公表した。その活動も確実に拡大している。2012年4月に共同発起人企業10社で始まり、2013年8月時点で正会員企業18社、一般会員企業22社にまで増えている。そして、2013年4月には1年間の活動成果を発表する成果発表会を東京で開催(6月には大阪でも開催)、230ページにおよぶ技術検証結果のドキュメント公開に至っている。ちなみに公開後、8月時点で850あまりの資料ダウンロードがあり、PostgreSQLへの関心の高さがうかがえる。

 さらに、2つの技術ワークグループで行われた活動は、2年目には1つ増え3つとなった。そして、今年度も12月には活動成果の中間発表を行い、来年春には2度目の活動成果発表会を行う。このように、着実なマイルストーンも置かれているのだ。

■ノウハウを自社に溜め込むよりそれをベースに共同で新たな知見を得るほうが価値が高い

EnterpriseZine

トピックスRSS

ランキング