SAPジャパン、軽量RDBMSの新版「SAP Sybase SQL Anywhere 16」の提供を開始

EnterpriseZine / 2013年10月3日 18時0分

リアルタイムデータプラットフォームの構成図

SAPジャパンは10月3日、軽量RDBMSの新版「SAP Sybase SQL Anywhere 16」の提供を開始した。新版では、高速DWHのSAP HANAと直接データを同期できるようにするなど、M2M市場やビックデータ市場におけるデバイス側でのデータ収集、同期、分析基盤としての機能を強化した。

 SAP Sybase SQL Anywhereは、モバイル端末や組み込み機器などで広く利用されているRDBMS。もともとはSybaseが買収したiAnywhereが開発した製品で、Windows CE/Mobileから、Linux、Solaris、AIX、Blackberry、iPhone、Androidなどさまざまプラットフォームに対応できることと、データベースの自動チューニングや自動管理機能といったメンテナンスフリーであることが特徴だ。

 OEM提供が60%であるため製品の知名度は低いものの、組み込みPOSシステムや基幹業務シテスム、市販のパッケージ製品(財務会計、ERP、施設管理など)など、世界で1000万コピー、2万社で利用されている。OEMパートナーは1200社、国内では20社だという。国内の採用実績としては、北陸コカ・コーラ、INAXメンテナンス、コマツなどのシステムがある。市販パッケージ製品としては、ミロク情報サービスの会計パッケージNX-Proやビーイングの土木工事積算システムGaiaなどで採用されている。

 ビジネスソリューション統括本部 データベースソリューション部長 安藤秀樹氏は、新版のポイントについて、SAPが推進するリアルタイムデータプラットフォーム(RTDP)を構成する製品の1つであり、M2Mやビッグデータ分析の現場に適用することでリアルタイム性の高いデータ収集や同期、分析ができるようになったと説明する。

 「モバイルやクラウドが進展し、あるゆる場所がビジネスの現場になりえる時代になった。だが、データセンター側がよく管理され自動化が進んでいるのに比べると、データが生成されるリモートの現場側は、通信が不安定でデッドスポットになったり、そもそも管理するIT担当者が不在であったりといった課題がある。新版は、そうした課題に対応した。いつでもどこでもアプリケーションを利用できる基盤として最適だ」(安藤氏)

 たとえば、適用事例としては、スマートシステムがある。オーストラリアのCleanPoint社は、スマートグリッドと連携して住宅所有者みずからが電力や家電機器の使用状況を管理できるアプリケーションを構築した。その際、SAP Sybase SQL Anywhere最新版とSAP HANAを直接データ同期し、膨大なデータを安定して高速に処理できるようにした。スマート機器は通信状況が不安定になる場合があるが、ローカルのアプリケーションにSAP Sybase SQL Anywhereにデータを蓄積し、通信が回復したときにHANAと同期することで、安定した高速な処理が可能になったという。

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