イノベーション創出のための4ステップ-各ステップで役立つ「58のツールを備えた道具箱」

EnterpriseZine / 2013年11月22日 8時0分

出所:”The Innovator’s Toolkit”の内容を元に著者作成

連載の第1回第2回にて、“Ten Types of Innovation: The Discipline of Building Breakthroughs”を紹介しました。とかく実態がつかみにくいイノベーションを「10の型」に分類するという点で秀でた本でした。でも、「10の型」といのは出来上がった結果であり、どのようにイノベーションを興すのかという疑問への解にはなりません。今回は、イノベーションプロセスの前半である「イノベーション創出プロセス」に関して、58の道具箱(ToolKit)としてまとめた、“Innovator's Toolkit”を紹介します。

●イノベーションの「10の型」はチェックリストである

 前回の ”The 10 types of Innovation” の記事については、いろいろな反応をいただきました。幸いなことにIIT Institute of Designで実際にこの本の著者の講義を受けているという方からもご連絡をいただきました(その方の留学記はIIT Institute of Design留学記から読むことができます)。

 このコンセプトをどのように使っているのかという話しになり、この「10の型」をチェックリストとして使っていると教えていただきました。たしかに、この「10の型」を使えば、自社、あるいは取り組んでいる事業のどの部分が優れているのかのチェックができると共に、「平均点」以下になっている部分がないか確認する際に役に立ちそうです。

 マイケル・トレイシーとフレッド・ウィアセーマは『ナンバーワン企業の法則』(日経ビジネス文庫;現在は絶版)において、価値基準として「オペレーショナル・エクセレンス」、「製品リーダー」、そして「カスタマー・インティマシー」という3つの基本戦略があると紹介しています。3つの基本戦略の詳細は書籍やその他の解説に譲りますが、企業はこれら3つの基本戦略のうちどれかに注力をして差別化を図ると同時に、それ以外は少なくとも平均水準以上であることを目指さなければなりません。

 トレイシーとウィアセーマが主張するこの3つの基本戦略は、「10の型」の枠組み、特に大きな3つの分類(「基本構造」、「提供物」、「経験」)に通じるものがありますね。

■イノベーターのための道具箱は、イノベーション創出のプロセスに効く

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