IT部門は、クラウドプレーヤーの特性と戦略を理解し、特徴を見極めよ!「キャリア・クラウド」に注目する3つの理由--ガートナー・ジャパン田崎氏

EnterpriseZine / 2013年10月29日 7時0分

出所:NTT Communications Forum 2013 ガートナージャパン講演資料

 NTTコミュニケーションズが10月24~25日に開催した「NTT Communications Forum 2013」の24日の特別講演では、ガートナー・ジャパンでリサーチ部門バイスプレジデントを務める田崎堅志氏が「キャリアのクラウド・サービス:企業が見落としてはいけないプロバイダーの特性」と題して講演。さまざまなベンダーがクラウドサービスを提供するなかで、キャリア・クラウドに注目する意義とそのメリットを解説した。

■クラウドプレーヤーの特性と戦略を理解し、特徴を見極めよ!

 多くのベンダーがクラウドサービスを提供するようになり、ユーザーにとってはどのサービスを選べばよいか分かりにくい状況になっている。田崎氏はそんな状況について「それぞれの選択肢について◯や×で機能を評価していったとしても、このサービスを導入すれば間違いないといったものがない」状態だと話す。選択肢が多すぎて、機能やサービスを比較しただけでは、自社に相応しいサービスがどれかが分からなくなっているということだ。また、機能やサービスは日々進化するため、その時々で評価していても、適切なサービスは選べないということでもある。

 そんな中、田崎氏はクラウドプレーヤーの特性と戦略を理解して、特徴を見極める必要があると指摘する。その際に考慮すべきなのが「キャリア・クラウド」だ。キャリア・クラウドというのは、「ネットワークを展開する通信事業者(キャリア)が提供する、クラウド・インフラストラクチャ・サービス(IaaS)のこと。米AT&TやVerizon、英BT、国内ではNTTコミュニケーションズやKDDIなどが提供するサービスだ。

 クラウドサービスはどれも似たようなものと思うかもしれないが、プレーヤーごとに分類してみると特徴は大きく異なる。田崎氏は主要なクラウドプレーヤーを4つに分類し、どのような違いがあるかを説明した。

 1つめは、AmazonやGoogleなどの「クラウド・ネイティブ」。規模の経済(スケールメリット)を生かし、先行者利益を得ているプレーヤーで、先進的な技術を持つ。2つめは、IBM、Microsoft、富士通などの「テクノロジー・プロバイダー」。顧客基盤を持ち、先端テクノロジーを提供するが、既存ビジネスとクラウドとのバランスをとりながらビジネスを行っている。3つめは「キャリア・クラウド」。広域ネットワークで規模の経済をはたらかせており、財務基盤や人的リソースが安定しているという特徴がある。4つめは、Eauinixやビットアイルなどの「データセンター事業者」。多くの場合、クラウドプレーヤーへの施設提供に集中しているのが特徴だ。

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