Microsoftが「デバイスとサービスの企業へ転換」するために必要なこと

EnterpriseZine / 2013年10月31日 15時0分

業務の流れの中核となるDynamics

個人的な見解だが、クラウドサービスの本命はSaaSだと思っている。とはいえ、現状はIaaSのほうが市場では隆盛だろう。Salesforce.comのようなSaaSよりも、Amazon EC2やMicrosoft AzureのようなIaaSのほうが、情報システム部門には理解しやすく導入の敷居も低いのだ。とはいえ、IaaSが革新をもたらすのは、まさに情報システム部門の仕事の範囲。加えて、それをとりまくハードウェアベンダーやSI企業の業務がターゲットだろう。その範囲では、クラウドが世界を大きく変えるとまではいかないのでは。あらゆるビジネス現場そのものに革新をもたらすのは、人により近いところをターゲットとするSaaSのほうだ。SaaSを中心としたソリューションであれば、従来の枠組みを取り払い、ワークスタイルを変革して、新たな価値を生み出すと考えている。

■Dynamicsの強味は既存Microsoft製品群との親和性の高さ

 そんなワークスタイルの変革を目指すSaaSを提供しようとしているのが、Microsoftだ。

 先週、Microsoftが「Microsoft Dynamicsフォーラム 2013」を開催した。このDynamics、DB Online読者の方々は、まだなじみ深いものではないかもしれない。これは、Microsoftが提供しているSaaSで、ERPとCRMの領域を網羅している。このDynamicsの最新情報や事例を紹介するのがこのイベントで、今回で3回目の開催。「昨年度の1.5倍の参加登録者がありました。関心が高まっているのに、びっくりしています」と日本マイクロソフト 代表執行役 社長の樋口泰行氏は言う。

 Microsoftのクラウドサービスというと、Microsoft AzureやOffice 365が最初に頭に浮かんでしまう。実際、Microsoft自身の押し出し方も、これまではこれら2つに注力されてきたように見える。とはいえ、樋口氏、Dynamicsはいま社内でも大きな注力分野だと強調する。

 「Dynamicsは、グローバルでもスタンダード的な存在となりつつあります。なので、たとえば日本企業がM&Aを行い、買収先の海外企業がDynamicsを使っているなんてこともあり、そこから日本でもDynamicsを入れましょうとなる例もあります」(樋口氏)

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