「Amazon Kinesis」登場/機械学習が実現する未来

EnterpriseZine / 2013年12月25日 11時45分

 さて、今年も残すところ1週間を切った。これがDB Onlineの年内最後の週報となる。ほとんどの企業のニュース発表は、先週で終了、今我々のもとに届いているのは2014年の年頭所感というやつだ。それらを眺めてみると、国内経済状況はアベノミクス効果がある程度継続すると予測するものが多い。しかしながら、本質的な経済成長戦略が今ひとつ不透明で、消費税増税などを懸念する声もあり、手放しに楽観できるものではないという意見も多い。

■ビッグデータのプラットフォームはオンプレミスからクラウドにシフトする

 楽観できない中で必要となるのがグローバリゼーション、市場をグローバルに捉えるべきという意見が多い。それと、競争力を強化するために、情報のさらなる活用を挙げるところも。このあたりを実現しようとすれば、クラウドの活用、ビッグデータの活用という話につながるわけで、これは2013年の動向から大きく変化するものではなさそうだ。とはいえ、クラウドやビッグデータ活用は様子見を決め込んでいた状況から、2014年は実践段階に入るのは確実だろう。実践のためには確実な自社ポジションの見極めが必要であり、さらにやると決めたらスタートダッシュをどこまでできるかでライバルとは差が出そうな予感がする。

 そんな中、ビッグデータ活用の新たな領域で興味深い発表が先週あった。それが、Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Kinesis」だ。これは、先日米国で開催されたAWSの年次イベント「re:Invent」で紹介されていた新サービスの1つ。いわゆるストリーミングデータをリアルタイム処理するためのクラウドサービスだ。ビッグデータを溜めてから分析するというのではなく、データが生まれるそばからどんどん処理してしまうというもの。

 溜めてから処理するとなると、どんなに強力なプラットフォームを持っていても、溜める、整理する、分析するという処理が入るために時間がかかる。溜めずに処理するのが、ストリーミングデータ処理だ。溜めてから分析するほど複雑で高度な分析はできないかもしれないが、ある一定のルールに基づいて瞬時に処理して判断し、アクションに結びつける。ECサイトなどでのリコメンドや金融機関での不正取り引きの検知、製造業なら製造ラインに設置されたセンサーから得られる情報をリアルタイムに処理してなんらかの異常をいち早く検知するなどといった利用が考えられる。

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