データアグリゲーターとの協業が加速していく--「Customer 360°View」を狙う事業者、情報をコントロールしたい消費者【NRI 城田真琴氏】

EnterpriseZine / 2014年1月23日 12時50分

■パーソナルデータストアによる"個人起点のデータ流通"が求められる

 国立情報学研究所とOpenIDファウンデーション・ジャパンは1月14~15日「Japan Identity & Cloud Summit 2014」を開催。14日のイントロダクション・トラックには、野村総合研究所 情報技術本部 先端ITイノベーション部 上級研究員の城田真琴氏が登壇し、ビッグデータとアイデンティティの動向や取り組みの事例、法規制の動向を解説した。講演の模様をレポートする。

■"パーソナルデータ活用"の成功例「ディズニーワールド MyMagic+」

 「Walt Disney WorldのMyMagic+は、消費者の個人情報をうまく活用したサービスだ。RFIDが組み込まれたMagicBandと呼ばれるリストバンドと、Webサイトから収集したプライバシー情報をもとにして、パーソナライズしたサービスを提供している」

 講演で城田氏は、ビッグデータ活用の成功事例の1つとして、フロリダ州オークランドのウォルトディズニーワールドの取り組みを説明した。MagicBandは、ホテルのルームキーやパークチケット、クレジットカード、ファストパスなどの機能を併せ持つリストバンドだ。ゲストはMagicBandを腕につけておくだけでディズニーワールドのさまざまな施設をチケットレス、キャッシュレスで利用できるようになる。このMyMagic+のユニークな点は、ゲストがWebを通じて事前に自分の情報を登録しておくと、このMagicBandで個人を識別し、個人の嗜好にあわせたサービスが受けられるようになることだ。

 たとえば、自分の好きなキャラクターを登録しておくと、そのキャラクターが自分の名前を呼んでグリーティング(Happy Birthday!など)をしてくれる。また、アトラクションの登場時刻の予約や、ショーやパレードを鑑賞する場所を予約するサービス「FastPass+」の利用ができるようになる。

 このサービスを実現するために、MyMagic+では、利用者のプライバシー情報を数多く収集している。たとえば、入園前には、Webを通じて入園する全員の名前、誕生日、ファストパスを利用したいアトラクション名などを収集する。また、入園後は、売店で何を買ったか、いつどのアトラクションで遊んだか、リアルタイムの位置情報、アトラクションやレストランの待ち時間、ミッキーマウスと握手したかどうかなどを収集する。

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