「機械由来データの活用とデータ連携に期待」鈴木良介氏とビッグデータの潮流を振り返る

EnterpriseZine / 2014年2月20日 7時0分

 国内で「ビッグデータ」にいち早く着目し、2011年には「ビッグデータビジネスの時代」を著した野村総研の鈴木良介氏。先駆けから見てビッグデータに関する潮流はどのように変化してきたのか。そしてこれからどのような方向に進むのか。

■「ビッグデータ」は業務や業界に特化した言葉へと分岐・発展していく

--「ビッグデータ」という言葉がはやりだしてもう数年が過ぎました。  

 あらためて経緯を振り返ると、「ビッグデータ」というキーワードは2010年から注目され始め、2011年にITベンダーが使い始め、2012年にビジネス層に伝わり始めました。しかしまだ言葉が踊っていた感があります。しかし2013年でトーンが変わってきました。ビジネスの計画を立てるうえでどう活用すればいいのか、業務を見すえて咀嚼(そしゃく)しようとする人が増えてきたように思います。

 キーワードとしては「ビッグデータ」は2013年いっぱいくらいで廃れるころかと思っていました。意味する範囲が広すぎるので、より具体的なキーワードへと派生するかと思っていたのです。「ユビキタス」なら「CGM」、「Web 2.0」、「ソーシャルメディア」と派生したように、業務や業界に特化した言葉へと分岐や発展していくのではないかと思います。

--あらゆる分野でビッグデータが話題になっています。  

 データ活用分野で見ると、大きく分けて3つあります。分かりやすく、取り組みやすいのはプロモーションを中心としたマーケティング。フロントですね。次にIoT(Internet of Things)に近くて工場における保守や生産性のためのバックエンド(処理)。それから今後伸びていくか疑問ですが、期待を込めて挙げると社会課題や行政課題を解決するためのデータ活用。こうしたテーマは伸びていくのではないかと思います。

--これから重要性が増すデータの種類は?  

 間違いなくマシンデータ、機械由来データでしょうね。例えば体重計、空調、照明、その他の家電が急速に伸びています。大型機械の保守のためにデータ活用するような場面ではかねてより使われていましたが、家庭用機器でもその活用が進むでしょう。  

 関連のデータをとるためのデバイスはまさに百花繚乱(ひゃっかりょうらん)です。私もWithingsの活動量計を携行し、Wi-Fi接続している体重計で体重を記録しています。時間帯毎の活動量が可視化されるだけでも、やる気になりますし、頑張ると褒めてくれる。運動量と体重の増減の相関性が分かるようになっていて面白いです。  

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