イノベーションは失敗から生まれる―金融イノベーションカンファレンス セミナーレポート

EnterpriseZine / 2014年3月14日 8時0分

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 3月3日、今年で3回目となる金融イノベーションに特化したイベント「FIBC2014」が開始された。金融ベンチャー企業や金融機関、ベンチャーキャピタルなどが集まり、金融サービスを手がける企業によるデモピッチや、有識者による講演が行われ、金融に対するイノベーションの促進を図ろうとしている。当日に行われた基調講演やスタートアップのピッチの様子をレポートする。

■イノベーションは失敗から生まれる。失敗を許容する文化を

 今年で3回目となる金融イノベーションに特化したイベント「FIBC2014」。同イベントは、金融ベンチャー企業や金融機関、ベンチャーキャピタルなどが集まり、金融サービスを手がける企業によるデモピッチや有識者による講演が行われた。

 規制業種と言われている金融業界において、欧米ではベンチャーがベンチャーキャピタルの支援をもとに生活者視点の新しいサービスを立ち上げ、金融市場に影響を与え始めているという。さらに、大手金融機関がこの動きに対応し、ベンチャー企業との提携を通じて自社サービスに取り込んでいく「金融イノベーションのエコシステム」が生まれ始めている。こうした状況の中、日本でもベンチャーによるイノベーションの促進や、金融機関が既存の枠組みを越えて新たなサービスを立ち上げる文化を醸成しようとするのがFIBCの狙いだ。

●基調講演:世界標準の思考で金融ビジネスにイノベーションを/齋藤ウィリアム浩幸氏

 キーノートスピーチでは、インテカー代表取締役社長の齋藤ウィリアム浩幸氏による基調講演が行われた。

 齋藤氏は、日本の課題はR&Dにあるという。「R(リサーチ)は強いが、D(開発)が弱い。つまり、研究されたものを活かす組織体やビジネス的な発想といった、イノベーションを起こすための環境が不足している」と語る。

 電話交換機から電話線などのさまざまな開発を行ったベル研究所に始まり、ベル研究所から独立したウィリアム・ショックレー氏によってトランジスタが発明され、ショックレー氏による電子工学関連の技術革新によってカリフォルニアの「シリコンバレー」文化が生み出された。そこからFAIRCHILDなどの半導体が開発され、IntelやAMDといったベンチャーが生み出されるといった、アメリカにおけるイノベーションのエコシステムをどのようにして日本から生み出すかを考えなければいけないと齋藤氏は語る。

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