ウエアラブルや先端技術がもたらす新しいライフスタイル-Paypal、Fitbit、Livescribeが考える未来

EnterpriseZine / 2014年4月23日 8時0分

▲ モデレーター/伊佐山 元 氏

 2014年4月9〜10日の2日間にわたり、東京四谷ホテルニューオータニにて「新経済サミット2014」が開催された。同イベントは、「イノベーション」「アントレプレナーシップ」「グローバリゼーション」の3つを日本経済・社会の復活と発展のキーワードに掲げ、その推進・強化を目的とする新経済連盟の主催により、昨年から開催されている。本レポートでは、9日に行われたセッション2「イノベーション―つながりゆく世界~ウエアラブルや近況通信技術などのテクノロジーの変化がもたらす新しいライフスタイルとは?」の登壇者の発言内容を抜粋のかたちで紹介する。

■健康管理に役立つウエアラブルデバイスを開発、この分野の先駆者として
-Fitbit Inc. CEO 共同創業者、ジェームス・パーク氏

 Fitbit開発のインスピレーションは、任天堂Wiiから得た。Wiiがソフトウエアとセンサーと組み合わせ、ゲームを活動的かつヘルシーなものに変革したことに刺激を受け、自分たちも何かポータブルな形態の製品を開発できないかと考えた。また、当時はまだ大量生産がされていなかったセンサー、Bluetooth、速度計などが搭載されていて29ドルという小売価格も目から鱗だった。

 Fitbitは、健康のためにライフスタイル管理に役立つウエアラブルデバイスとして開発された。減量やよりよい食事をするために、自分の行動を変えたいと望んでいる人は多いが、彼らはその行動をチェックするためのデータを持っていない。そこで、データを見える化して、それをもとにユーザーがアクティビティをチェックできるようなデバイスを作ろうと考えた。それまでのダイエット管理のサービスなどでは、ユーザーは食べた物のログを手で入力しなければならなかったので、トラッキング機能にも配慮した。

 たとえば歩数計は、工学的には少なくとも百年くらい前にさかのぼれる技術で作られており、昔からあるものだ。そのため、マーケット的に我々が目指していたのは人々の既存の行動をデジタル化、自動化する製品であって、行動そのものを変えるという意図はなかったといえる。

 2009年にオンラインで販売を始め、2013年には世界中で42か国、3万店以上で販売されるまでに成長した(日本ではソフトバンクと提携し2013年に販売を開始)。この爆発的成長は、ウエアラブルコンピューティングの分野がこの2年間で勢いづいたことの証左だと思う。メディアや消費者の関心も高く、これからの展開を楽しみにしている。

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