グリー橋本氏が解説する「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」

EnterpriseZine / 2014年3月13日 18時25分

 「ゲームのデータ分析基盤にはTreasure Dataのサービスを利用する。一方、GREE Platformのデータ分析基盤はHadoopベースで自分たちで作るという決断をした」──グリーのWeb Game事業統括本部 基盤開発部 アナリシスグループの橋本泰一氏はDevelopers Summitの講演で、同社がデータ分析基盤をどのように構築していったかについてそう切り出した。「グリーを支えるデータ分析基盤の過去と現在」と題した同氏の講演の模様をレポートする。

■データを誰でも使え、どれだけ貯めても使えるように

 橋本氏は、2002年に東工大博士(工学)課程を終了後、東工大助手/特任准教授を10年間務め、2012年にグリーに入社した。「教員で働いていても面白くない」と思ったのがきっかけという。専門は、自然言語処理、情報検索、データマイニング、機械学習だ。

 グリーではゲームのデータ分析基盤の開発を担当。同社ではゲームデータの分析を従来から行っていたが、人員やサービスの拡大にともなって、生データを直接さわりたいというニーズが増えてきた。ディレクターが生データをバッチ処理して運用するのはさすがに難しかったため、分析チーム側で要望を聞いてそれを基盤に実装していたが、要望が多くなるにつれ、負担も拡大していた。そこで、データ分析基盤を再構築することになったという。

 「コンセプトは、誰でも自由にデータにアクセスできるようにするというAccessibilityと、どれだけ貯めこんでもスケールできるというScalabilityの2つ。従来の基盤を破棄するのではなく、そのまま運営しながらプラスアルファすることで、この2つを実現してくことをめざした」(同氏)

 データ分析基盤は、大きくゲームとGREE Platformの2つに分かれている。上述のとおり、ゲームについてはTreasure Dataのサービスを利用することし、Platformについては、Hadoopをつかって自社開発することを決断した。その理由については、ゲームでは分析で扱うデータがゲームへのアクセスログのなかだけであるのに対し、PlatformではゲームからAPIへのログやユーザー情報などを集約する必要があったためだという。

 そのうえで橋本氏は、ゲームとPlatformのそれぞれついて、同社の取り組みを解説した。

齋藤公二[著]

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