これからはインメモリデータベースが当たり前になる/構造のないデータなんて存在しない

EnterpriseZine / 2014年3月24日 16時20分

メモリ最適化テーブル

 今回はDB Onlineらしくデータベースの話題を2つ。先週、マイクロソフトはSQL Server 2014がRTM(Release To Manufacturing)となり、4月1日から提供開始することを明らかにした。4月18日に新製品のお披露目イベントが開催される予定なので、日本でも間もなく正式版を購入できそうだ。

■SQL Server 2014の正式版が間もなく登場、インメモリデータベースはもはや当たり前に

 今回のSQL Server 2014でもっとも注目されているのはインメモリデータベースの機能だろう。マイクロソフト的にはHekatonと呼ばれるインメモリー機能は、メモリ最適化されたOLTPエンジンという位置づけ。これまでにもメモリを活用する機能はすでに提供しており、カラムストアのxVelocityはBIやデータウェアハウスの用途でメモリを最適化できる。

 IT業界においてはSAP HANAがインメモリ市場を切り開いたが、ユーザーサイドにはいまだ漠然とした不安もある。別途インメモリデータベースを導入すると運用管理が大変ではないか、速いのは分かるけれどそれ以上にハードウェアやソフトウェアコストが跳ね上がるのでは、などなど。今回のHekatonはそのあたりの「インメモリの不安」を解消できるものだとマイクロソフトは主張する。運用管理は今までのSQL Serverの管理ツールManagement Studioでインメモリもそうでないデータベースも統合的に管理できる。

 そもそもHekatonは、インメモリデータベースを別に用意するのではなく既存のSQL Serverの1機能として実装する。なので、バックアップなどの管理は今まで通りの方法が使える。Management Studioではインメモリデータベースというツリーが新たに出てくるわけではなく、インメモリのテーブルとして存在するだけだ。この機能はオプションではないので、Enterpriseエディションであれば追加料金なしで利用できる。

 メモリはたしかにあればあるだけ高速になるわけだが、それなりの量でもそれなりに高速に使えるのがHekatonだ。このあたりは、IBM DB2のBLUアクセラレーションと考え方は似ている。すべてをインメモリに載せるのではなく、載せたいデータだけをインメモリにというところも同様だ。

 Hekatonでは、インメモリにあるデータをバックグラウンドでディスクにMemory-optimized Table Filegroupとして非同期で書き出す。当然ながらトランザクションログも蓄積される。これらでデータの永続性を確保する。この永続性のための仕組みを使わないこともできるそうだ。処理が必要なくなるぶんだけ高速性は増す。これは、一時的な計算処理だけを行うなど超高速なエンジンとしてHekatonを使うものだ。ちょっとユニークな機能だろう。

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