クラウドが万能なはずはない!Azureの弱点を暴け(前編)

EnterpriseZine / 2014年4月8日 7時0分

「SQLデータベースは誰が使ってもデータが3重化され冗長化されているのが強み」(小澤)

 いくらMicrosoft Azureがマイクロソフト純正のクラウドサービスだとは言え、既存のオンプレミスのシステムを移行しようとすればそれなりに苦労することがあるはず。ベンダーは良いこと、できることばかりを言いがちだが、むしろ難しいこと、できないことを明らかにすれば、これからクラウドへ移行したい人には大いに役立つ情報となるのでは。そう思い前回の座談会に臨んだが、思ったほど苦労がなくスムースに進んでいる話に。たしかに昔は情報が少なかったり、できないこともあったりしてそれなりな苦労が必要だった。しかし、Microsoft Azureが日々進化しているがために今では大きな問題は発生しない。いやいや、そうは言っても苦手なことはあるはずだ。それをなんとか白日の下にさらしたい。そこで今回はSQL ServerのMicrosoft MVPでMicrosoft  Azureにも精通している小澤真之氏をお招きし、改めて座談会を開催することにした。さて、Microsoft AzureでSQL Serverベースのエンタープライズシステムを動かす際の弱点は明らかになるのか。

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■SQLデータベースとIaaSで動かすSQL Serverの特性を理解せよ

 谷川:前回の座談会では予想に反し、意外と苦労なくMicrosoft Azure(以下、Azure)でSQL Serverが使えるという結論になったんです。なので、今回はもう少し現実的な、移行作業に伴う苦労や注意点を掘り起こしてみたいと思います。まずは小澤さんから見てAzureはどうですか?

 小澤:AzureだとSQL Serverがそのまま使えるのがメリットですね。SQLデータベースとの使い分けは気になるところです。

 谷川:SQLデータベースは数年前に比べ、かなり良くなっていると聞きます。

 小澤:たとえば先月には、SQLデータベースでデータ圧縮がサポートされました。データ圧縮はSQL Serverではエンタープライズエディションでしかサポートされていない機能です。エンタープライズエディションでしかサポートされていない機能の代表的なものとしては、オンラインでのインデックス再構築もあるのですが、こちらについてもSQLデータベースについては以前からどのエディションでも使用することができました。オンプレミスのSQL Serverにはエディションで機能制限があるのに、SQLデータベースにはそれがない。さまざまな機能が、デフォルトで使えます。Azureでは、SQLデータベースを使うよう誘導してもいいような気がします。

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