「個人を特定する情報が個人情報である」と信じているすべての方へ

EnterpriseZine / 2014年4月11日 7時0分

 去る2月24日、サロンド冨山房FOLIO(神保町)にて行われた、第1回プライバシーフリークカフェの模様をお届けします。 竹を割ったようにというよりも、つきたての餅のように、ねちっこく、しつこく、辟易するほど腹いっぱい。気の向くまま、気の済むまでの全力投球な対談を―。「プライバシーフリークの会」こと、山本一郎氏、高木浩光氏、鈴木正朝氏の3名が、個人情報保護法上の争点となった昨今のいくつかの事例をとりあげ、何が問題となっているのか率直かつ明快に解説。そして、改正個人情報保護法は何を守り、何を目指すべきかを考えました。

 山本 第1回「プライバシーフリークカフェ」ということで、産総研の高木浩光さん。新潟大学の鈴木正朝先生とやっていきたいと思います。私、司会の山本一郎でございます。よろしくお願いいたします。

 「個人情報」と言われたときに、「名前や住所が入っていなければ個人情報ではないのである」という不思議な解釈でプライバシーポリシーを運用してしまっている企業もけっこうございまして、今回のセッションではまず総論として、企業、サービスとプライバシー、個人情報のあり方について議論してまいりたいと思います。今回の「プライバシーフリークカフェ」の冒頭に、高木さんから「個人情報ってそもそも何でしたっけ?」という基本のところから皆さんに聞いていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

■個人情報ってそもそもなんでしたっけ?

 高木 了解です。では早速、「個人情報って何?」というときに本当によくある誤解についてです。皆さんも「氏名、生年月日、連絡先が個人情報である」と理解されているのではないでしょうか。これは間違いです。この「氏名、生年月日、連絡先」というものは強いて言えば「特定の個人を識別するために用いられる情報」と言うことはできます。この「特定の個人を識別する」というフレーズは個人情報保護法の条文にありますが、これが個人情報というわけではありません。

 個人情報保護法の定義は、このように「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものをいう。」となっています。

 個人情報の保護に関する法律

 (平成十五年五月三十日法律第五十七号)

 

 第一章 総則

 (定義)

 第二条 この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。

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