イケてるセキュリティ男子に、俺はなる!―ソフトバンク・テクノロジー 辻伸弘さん

EnterpriseZine / 2014年4月22日 9時0分

 「僕、基本的に攻撃手法にしか興味ないんですよね!」―のっけから、あっけらかんと笑いながら話すのは、気鋭のセキュリティ技術者、辻伸弘さん。持参してきてもらった、ちょっと怪しげなガジェットをあれこれ手にとって、楽しげにおしゃべりをする姿は、まるで新しいおもちゃを与えられた少年である―

■目指すは『an・an』でセキュリティ男子特集が組まれること!

 もちろん、決してただ遊んでいるわけではない。辻さんのモットーは「まず、自分で試してみること」。こう見えても攻撃の研究中だ。

 「このような、誰にでも手に入るガジェットでも、ちょっと悪用するだけで立派な攻撃手段になるんです。でも、それを単に知識として知っているだけでは、具体的なリスクや対策方法は分かりません。だから僕は実際に入手して、自分の手で攻撃と防御を試してみます。こうやって実際に試すことで、初めて気付くポイントがあるんです」

 セキュリティに多少なりともかかわっている方なら、辻さんの名前は一度ぐらいは耳にしたことがあるだろう。IT情報サイトでセキュリティ技術に関する記事を6年以上に渡って連載しているほか、セミナーやイベントに講師としてたびたび登壇するなど、いまやセキュリティ業界のキーマンの一人に数えられる人物だ。特にペネトレーションテストに関しては、国内の第一人者として知られる。

 しかし、目の前でガジェットを手に嬉々として話す辻氏は、私たち一般人がセキュリティ技術者に対して抱くイメージからは、ちょっとかけ離れている。見た目も若々しいし、第一「イケている」。

 「セキュリティ業界のイメージを、かっこよくしたいんですよね。そうすれば優秀な若者も集まってきて、自ずと業界全体が底上げされると思うんです。そのためにも、『セキュリティはモテる』というイメージを作りたいですね。目指すは、『an・an』でセキュリティ男子特集が組まれることです(笑)」

 セキュリティに対して世間一般が抱く「難しそう」「近寄り難い」というイメージを払拭して、身近な存在にしたいと語る辻さん。これまでにない「ニュータイプ」のセキュリティ技術者と言えそうだが、一体どんな経緯を経て独自のセキュリティ観に辿り着いたのだろうか?

■完全に独学でセキュリティについて学ぶ

 辻さんが初めてセキュリティの世界に触れたのは、高校2年生のときのこと。親に買い与えられたPCでネットサーフィンに日々興じていたところ、たまたま迷い込んだIRCの「裏チャンネル」でハッキングの洗礼を受けたことに端を発する。

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