アナリティクスのモダナイズとは? SASはHadoop上だけで分析ライフサイクルの実現を目指す

EnterpriseZine / 2014年4月23日 15時55分

 当然のことだが、ビッグデータを活用するというのはデータをため込むことではない。ビッグデータを分析してその結果をもとにアクションを起こす。そして、ビジネスに何らかのイノベーションをもたらし、その結果として企業業績なりが向上して初めてビッグデータを活用したことになる。一方でビッグデータは日々膨れ上がっており、従来のデータ保存方式では対応しきれない現実がある。そのような中ビッグデータを活用しようとするならば「アナリティクスのモダナイズが必要」と語るのは、SAS Institute Japanマーケティング&ビジネス推進 本部長の北川裕康氏だ。

■ビッグデータ時代にはアナリティクスのモダナイズが必要

 ビッグデータ時代に、従来のBIやアナリティクス、さらにはリレーショナルデータベースを利用するデータウェアハウスで対応しきれるのか。対応するためにSASでは、アナリティクスをモダナイズすべきだと主張する。モダナイズの対象は人、プロセス、データ、テクノロジー、企業文化という5つ。これらが近代化しなければ、ビッグデータの活用は難しい。

 5つの中でプロセスの部分とデータとテクノロジーで構成されるインフラ部分のモダナイズをSASはサポートする。

 「SASはプロセスに注目しています」と北川氏。SASの製品群を使って、プロセス間をデータがスムースに流れるようにする。それにより、分析をライフサイクルで捉えられるようにするのだ。このプロセスのモダナイズは、コンサルティングサービスの形で提供することになると北川氏は言う。

 テクノロジーのモダナイズは、SAS Grid ManagerやSAS Visual Analyticsなど既存製品を活用することで実現する。また先頃発表したSAPとの提携もテクノロジーのモダナイズの1つであり、「SAS SAP HANA」という新たな構成は近日中に発表できるだろうとのこと。

■Hadoopを活用できるようにするのもアナリティクスのモダナイズでは重要

 そして、今回発表したHadoop関連製品もテクノロジーのモダナイズに欠かせない。

 「Hadoopを中心にアナリティクスの近代化を図るというのを、SASはいま注力しているところです」(北川氏)

 この背景には、企業の多くが増え続けるビッグデータの保存先としてHadoopを選択し始めている事実がある。ところがHadoopにデータは入れるのだが、分析の際には既存のデータウェアハウスなりにデータを移動してから行うことが多い。これはHadoop上で高度な分析をしようとすれば、Javaなどを使って独自にプログラミングする必要もあり、それがデータサイエンティストと呼ばれるような人たちには面倒で手間のかかる作業となるからだ。

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