Yコンビネーターが語った「世界を変容させるのは才能あるスタートアップファウンダー」である理由

EnterpriseZine / 2014年4月28日 8時0分

Y Combinator Partner    

 2014年4月19日、東京・品川の日本マイクロソフト株式会社にて「サムライベンチャーサミット」が開催された。本レポートでは、「米国シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」と称される「Yコンビネーター」のパートナーがサムライインキュベートのメンバーと語り合ったプログラム「【スペシャル対談】世界No1を獲る為に必要なこと」から、発言の一部を紹介する。

■「10億ドル稼ぐ会社かどうかは、最初の1ドルをどのように稼ぐのかを見極めこと」
——Y Combinator Partner Kevin Hale氏

 ぼくとGarryはYコンビネーター(以下YC)のパートナーで、プログラムの卒業生でもあります。というわけでぼくたちは、YCが少人数のチームで本当に世界を変えるような素晴らしいものを作れるよう促すのを実際に目にしてきています。

 YCの設立趣旨は「才能ある若者は、誰か他の人のために働きに行くのではなく、自分で会社を始めるべきだ」という考えに基づいています。ぼくたちは、スタートアップを立ち上げる適性のある人に、適切な人が支援や助言をすれば、世界は変わると考えています。

 やっていることはとてもシンプル。1月~3月の冬学期、6月~8月の夏学期の年2回のプログラムで、多数のスタートアップにそれぞれ少額の投資をします。この3カ月間、選抜されたスタートアップは集中的に製品の改善に取り組み、運営体制を整え、最終的にはその後自分たちだけで回せるようなステージまでいけるようにします(学期中、YCのあるマウンテンビュー周辺に滞在できることが参加条件となる)。

 シードファンドとして少額を投資し、見返りとして2~10%の株式を受け取ります。これまで大きな学期では68のスタートアップに投資し、合計643社に投資してきました。YCのポートフォリオは「よく見るタイプ」のものとちょっと違い、評価額のほとんどがごく少数のスタートアップに集中しているのが特徴です。

 卒業生のDropbox(ファイル共有)やAirbnb(部屋貸し)、Pebble(スマートウォッチ)、Homejoy(家事サービス)などは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

●YCでの3カ月は開発者にとって至福のとき

 皆さんは、YCがどうやってスタートアップを選び、投資し、訓練して、数十億という会社評価額を得る会社に育て上げるかに興味がありますよね。実は、最初はどのスタートアップもだいたい同じように見えるんです。

 3カ月間、参加者は会社の立ち上げのみに100%集中します。これは、スタートアップファウンダーにとってこの上なく幸せな時間でしょう。何もないところから何かを作り上げることだけにすべての時間を費やせることを楽しんでいるんですね。

そうはいっても、ユーザーが関わってくる部分など、途中でいろんな障害にぶちあたります。いろんな要因が出てきて、大切なことを見失ってしまうことがあります。

 10億ドルを稼ぎ出す会社になるかどうかを見極めるためには、とにかく「最初の1ドル、あるいは最初のユーザーをどうやって獲得したか」に着目するのが一番いいですね。

有須 晶子[編]

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