マザーハウス山崎大祐氏が語る、30年後を見据えた哲学と組織デザインによるブランド構築

EnterpriseZine / 2014年7月14日 8時0分

▲ イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(会場)の様子     

 公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が企画する「IDイノベーション・連続セミナー」が6月26日に開催された。「IDイノベーション・連続セミナー」は、モバイルクルーズ株式会社代表取締役の安西洋之氏がモデレーターを務め、デザイナーがより事業企画に参画し、よりクリエイティブな事業を展開するためのアイデアを考えるセミナーだ。「ブランドをつくる」と題した第一回目のセッションには、マザーハウス取締役副社長の山崎大祐氏が登壇し、途上国から世界に発信するバッグのブランドづくりの取り組みと哲学の組織デザインについて話がされた。その内容をレポートする。

■安西氏が提唱するローカリゼーションマップ

 まず始めに、安西氏が提唱する「ローカリゼーションマップ」についての説明がなされた。ローカリゼーションマップとは、言葉、法規制、形や色、ロジックなどを、その市場に適応させることを指す。そこには三つの目的があるという。

 一つ目は、自社の製品のローカリゼーションをどうアプローチするか。新しい市場への参入時から、ローカライズすること前提ではなく、するか、しないか、の判断基準をもつことが大切だという。

 二つ目は、ローカリゼーションされたものを観察することで、その市場のロジックを知ること。すでに流通しているローカライズされたものから文化解読を行なうことで、ユーザーを知ることができる。

 三つ目は、ローカライズからその市場のコンテキストを理解することで、長期的なイノベーションを促進することができる点。その市場の価値観がどの方向に進むのか、ローカリゼーションから長期的イノベーションを見据えるためにも、市場文化を読み込むことが重視されるという。

 製品のブランドや価値は、イノベーションを起こし続けることによってブランドが構築される。コストを超えた付加価値があり、その先にブランドがあるという。そうした時に、マザーハウスは設立して8年のメーカーながら、確固としたブランドが確立されつつあると安西氏は指摘する。その理由とブランド構築に至る過程や組織について話がなされた。

江口 晋太朗[著]

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