データサイエンティストが集結!先端的なビッグデータ活用を紹介(後編)

EnterpriseZine / 2014年7月17日 0時0分

 去る6月27日、秋葉原コンベンションセンターにおいて、翔泳社主催『データサイエンティストサミット2014』が開催された。スペシャルセッションには、さまざまなステージで活躍するデータサイエンティストが登場した。そのもようをお届けする。前半の様子はこちら。後半は、オウケイウェイヴの羽野氏、ドワンゴの細川氏、オークファンの植山氏という3名のデータサイエンティストが登場した。蓄積されているビッグデータをどのようにしてビジネスにするのか、さらにビジネスにするためにどのようにしてビッグデータを集めるのか。異なる視点からの興味深い話が聞ける場となった。

■ビッグデータ分析結果の使い方まで提案する

 フリーランスのIT記者というまったくの異業種から転職してデータ分析の仕事を始めたオウケイウェイヴの羽野三千世氏。オウケイウェイヴには、2000年からの15年間Q&Aサイトを運営した結果である3,000万件のQ&Aのデータベースがある。このQ&Aのデータには、質問、回答、お礼という3種類があり、それらに加え利用者の登録時の属性情報も蓄積されている。

 「Q&Aサイトの利用では、悩みを解決するために自分の収入であるとか家庭の情報など、アンケート調査などでは収集できないより細かな情報が収集できます」(羽野氏)

 人は問題解決のためなら、必要な情報を開示する。結果的にオウケイウェイヴには、他では得られない個人の情報を使ってデータ分析を行うことができるのだ。

 利用者の質問と答えに価値があるのは当然だ。しかし忘れられがちな、お礼にも価値はあるという。たとえば、適切な解決方法が出なかった場合、お礼の言葉とともに「この問題は解決できないのですね」という記述がなされる。この「課題が解決されない」ことは、解決策を提示できれば企業にとっては新たなビジネスになるチャンスとなるのだ。質問と答えを分析して世の中の動向や人々のニーズを見つけ出すことも重要だが、解決策がないケースを分析して新たなビジネスチャンスを見つけるのも価値あるデータ分析なのだ。

 このようにオウケイウェイヴでは、膨大なQ&Aデータに対し外部の情報なども組み合わせてテキストマイニングを中心とした分析を行っている。2013年夏から始まった企業からの依頼に応える形でデータを分析した結果をレポートにして販売するビジネスは、1年足らずで10数件の実績を上げたとのこと。このデータ分析のビジネスは順調に拡大している。

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