[甘夏、ナツミカン]甘夏と夏みかん「産地ならでは」のかんきつ事情|ミカン科ミカン属

エバーグリーン / 2020年7月14日 7時0分

関東から山口県萩市に移住して4回目の夏みかんの花が咲く季節が過ぎていきました。白い花は甘い香りが漂います。かんきつの産地であり、関東に住んでいたころとはくらべものにならないほどたくさんの種類のかんきつを味わえます。

たわわに実った甘夏

たわわに実った甘夏

 

ところで、甘夏と夏みかんの違いをご存じでしょうか?

夏みかんは原木が山口県長門市にあるといわれており、甘夏は夏みかんを食べやすい甘さに改良した品種です。

原種の夏みかんは冬場に地元のかんきつ加工業者が買い取ってくれるのですが、以前、畑を管理していた人から夏みかんであると聞いていたうちの木は本当に夏みかんなのだろうか? と最初は確信が持てませんでした。というのも、甘夏と夏みかん、見た目にはまったく違いがわかりません。夏みかんの実のほうが黄色くて皮が厚いという特徴はありますが、甘夏も夏みかんも個性的で、色も形もさまざまなので、必ずしもその特徴どおりではありません。

 

そこで、かんきつの栽培を教えてくれる先生や農家の方に見分け方を質問しました。しかし、返ってきた答えは意外なものでした。

・植えた場所を記憶しておく
・食べてみて酸味が強ければ夏みかんで、酸味が柔らかく甘みがあれば甘夏

つまり、プロでも見た目では判断ができないのです。というわけでうちの畑の木もじっくり味わって、その酸味からやはり夏みかんに違いないという結論に至りました。

今年、ほんの少しですが、うちの夏みかんをこちらに買い取っていただきました。

柚子屋本店
https://www.e-yuzuya.com/

かんきつの種類ごとに商品を選べてギフトなども充実しています。自然な風味を大切にした無添加商品でパッケージもかわいく、オススメです。私も、夏みかんを持って行ったあとたくさんの買い物をして帰りました。

 

甘夏の花。5月下旬

甘夏の花。5月下旬

 

5月のゴールデンウィークを過ぎたあたりから、夏みかんや甘夏の白い花が咲きます。通常、農家が農協などに出荷する際、冬場の完熟前に収穫され、果実の管理をしやすくして酸味を抜き、甘味が増すように倉庫で保管されます。

一方で、そのような出荷をしていない夏みかんや甘夏は、木の上で完熟状態のままにされることも多く、そのため、甘夏や夏みかんが実っている状態で白い花が咲くというなんとも美しい状態になります。詳細はこちら(『夏みかんの花の香りに驚き!「かおり風景」を感じる』)に。

花が咲いた後は、甘夏収穫のお誘いがあり思う存分いただけます。長い期間、木にたくさんの果実をつけておくことは木を傷めることになるため、シーズン終盤に食べきれない実は木から落としてしまうのです。木にとってはおなかの大きな妊婦さんのような状態で、負担がかかってしまうのだそう。

かんきつ畑で収穫した甘夏をその場でいただく

かんきつ畑で収穫した甘夏をその場でいただく

 

収穫した甘夏がどっさり

収穫した甘夏がどっさり

 

たくさんの甘夏や夏みかんは、絞ってジュースや調味料を作ったり、ゼリーにしたりマーマレードを作ったり、酵素ジュースを漬け込んだり。なにしろ食べきれないのでいろいろ試しています。これも産地ならではの楽しみです。

マーマレード作り。外皮の白い部分を取るのに手間がかかります

マーマレード作り。外皮の白い部分を取るのに手間がかかります

自家製マーマレード

自家製マーマレード

 

(つぎはぎ農園 イシダヨウコ)

たわわに実った甘夏

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