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ザ・プール青山をなぜ新宿伊勢丹に? 藤原ヒロシの頭の中【INTERVIEW】1/4

FASHION HEADLINE / 2015年6月17日 11時0分

「ザ・プール」のディレクションを手掛けた藤原ヒロシ

6月17日より伊勢丹新宿店で「ザ・プール新宿」のポップアップストアがスタートした。わずか2年間だけの営業として来年春に終了を宣言し、まさに東京を体現する限定コンセプトスペース「ザ・プール青山」の、最初で最後のポップアップストア。オープン初日までその内容が明らかにされなかったテーマは、なんと“ビリヤード”。伊勢丹の1階に架空のプールバー、「ザ・プール新宿」が誕生した。

「ザ・プール」のディレクションを手がける藤原ヒロシの真骨頂ともいえるウイットとプロットは、「アッセンブル」や「ステューシー」などのブランドを巻き込んで、最新の東京のストリートスタイルマナーのポップアップストアを提案した。ザ・プール青山のスタートから1年、藤原ヒロシの今の頭の中をのぞき見した。

ーー「ザ・プール青山」は2014年4月にオープンしましたが、そもそもなぜあのコンセプトスペースが始まったのですか?

海外に行くと古い薬屋や八百屋などを改造したカフェや店舗があるのですが、日本は古い建物は壊してしまいます。そういう面白い物件があったら何かやりたいから連絡して欲しいと、以前から友達に話していました。それで、たまたま見に行ったあの物件が気に入ったということがスタートのきっかけです。「JUN」とは30年来の付き合いなので、何かやりたいねという話は常々していて、最初にあそこを見に行った時は本当にボロボロの状態だったのですが、できる限りプールを活かして使いたいと思いました。

ーー当初から今のような期間限定でテーマが変わっていくというコンセプトスペースという形態を考えていたいのですか?

最初はたまに開くギャラリーでも、何をしても良いという話だったのですが、せっかくなのでショップ形態にしました。元々がプールなので、床が傾斜しているんです。従業員の平衡感覚などの問題などで傾斜しているスペースを水平にしなければならないということもあって、フロアをガラスにしてそちら側を期間ごとに変わっていくスペース、反対側は古いまま残して物販にと、構造上の背景からスペースの性格が決定していったというプロセスがあります。

ーー最初のテーマが“white”でというのはいつ決まったのですか?

プールというのが決まったので、最初のテーマが白というのはすぐに決まりました。元々はもう少しセレクトショップ的なスペースを想像していたのですが、実際にオーダーしなければならない時期とのタイムラグなどの問題から難しく、自分たちで作る物が中心になりました。国内だけではなく、世界中から東京に来た人たちが立ち寄ってくれるような場所を目指したので、お土産物的なアイテムをラインナップに入れています。ロゴ入りのキャッチーなTシャツなど、日本のお土産というより、パリに行ったらコレットで何か買って帰るような感覚。キーホルダーでも何でも良いので、東京に行ったから「プール」で何か買って帰ろうというような。

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