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3人の人間国宝と、資生堂意匠部創設期デザイナーによる企画展を最後に資生堂アートハウスが一時休館

FASHION HEADLINE / 2016年7月6日 18時0分

十三代 今泉今右衛門 「色鍋島薄墨椿文額皿」 1988年

資生堂アートハウスが、9月26日から2017年6月末まで館内設備更新工事に伴い一時休館することが決定し、休館前最後の企画展として、「三人の人間国宝による色絵磁器」と「小村雪岱と資生堂書体」が、7月12日から9月25日まで同時開催される。

「三人の人間国宝による色絵磁器」展は、磁器の表面に色の付いた文様を施す「色絵磁器(いろえじき)」の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された3人による作品展。資生堂が1975年から1995年にかけて主催した「現代工藝展」のメンバーである十三代 今泉今右衛門と藤本能道、昨年から資生堂が主催している「工藝を我らに」展のメンバーである十四代 今泉今右衛門に焦点をあてる。

会場では、鍋島焼の一種である色鍋島の伝統を継承、発展させた十三代 今泉今右衛門の作品をはじめ、その気品を継承しつつ、現代の色鍋島を展開する十四代 今泉今右衛門、また、上絵具を混色する技法を導入し、写実的な作風を確立した藤本能道の作品約35点が資生堂アートハウスの収蔵品から選ばれて展示される。1616年に日本で最初の磁器である有田焼が誕生し、記念すべき400年にあたる今年開催される本展は、現代における色絵磁器の逸品を見るまたとない機会となる。

同時開催の「小村雪岱と資生堂書体」展は、今年設立100年を迎えた資生堂意匠部(現 宣伝・デザイン部)の創設期のデザイナーで、資生堂のイメージ形成に大きく寄与した日本画家の小村雪岱の作品をはじめ、そこから触発された様々な言葉や文字、あるいは詩文などが、現代の宣伝・デザイン部デザイナーが描いた資生堂書体によって展示される。また、会場では雪岱による装幀本が併せて展示され、書籍を彩るための文字のデザインにも優れた足跡を残した雪岱の創作世界に迫る。

なお、会期中には、十四代 今泉今右衛門とMIHO MUSEUMの館長で静岡文化芸術大学の名誉教授である熊倉功夫をゲストに迎えた対談「有田焼四百年と今右衛門」が開催される他、学芸員によるギャラリートーク、子どものためのワークショップ「日本画を描く、うちわ絵を描く」が行われる。スケジュールなどの詳細は、資生堂アートハウスのオフィシャルページから確認出来る。

【イベント情報】
「三人の人間国宝による色絵磁器」
(同時開催:「小村雪岱と資生堂書体」)
会場:資生堂アートハウス
住所:静岡県掛川市下俣751-1
会期:7月12日~9月25日
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
料金:無料
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)
夏季休館:8月15日~18日

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