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パリコレで魅せた“体から自由に作る”未来のオートクチュール--YUIMA NAKAZATO 中里唯馬 1/2【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年7月19日 18時0分

YUIMA NAKAZATO 16-17AWオートクチュールコレクション

ファッションデザイナーは時に魔術師と化す。キラキラと輝く魅力的な作品を世に生み出し、多くの人の心を狂気のごとく惹きつけるーー7月3日パリ・オートクチュール・コレクション初日、ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)は居合わせたオーディエンスに見事に魔法をかけ異世界へと誘った。

2016-17年AWオートクチュールコレクションのトップバッターでショーを開催。近年の日本人デザイナーのパリでの活躍は目覚ましいが、正式ゲストデザイナーとしてオートクチュールコレクションに日本人が参加するのは、森英恵以来12年ぶりのこと。また、ブランドとして海外でショーを行うのは初めての経験だ。YUIMA NAKAZATOデザイナー・中里唯馬は2004年アントワープ王立アカデミーを卒業後、欧州の学生コンテストのインターナショナル・タレント・サポート(ITS)で2年連続受賞するという前代未聞の快挙を成し遂げ、2009年自身の名を掲げたメンズブランドを立ち上げた。近年はプロダクト制作のみならず、レディー・ガガ(Lady Gaga)やEXILEのライブ衣装、実写版映画「ルパン三世」、宮里亜門の舞台「SUPERLOSERZ」の衣装を手掛けるなど、国内外のアーティストに信頼を置かれるデザイナーへと成長している。

ショー翌日の取材では、コレクション内容の詳細や開催までの経緯、今後の展望を訊いた。そこで見えてきたのは、私たちの想像を遥かに超える中里の才能と無限に広がるファッションの可能性。

ーー今回のオートクチュールコレクションのインスピレーション源、テーマを教えていただけますか?

昨年訪れたアイスランドの地にインスピレーションを受けました。SF映画のロケ地にもなったそこは、人工物の一切ない岩や氷といった自然のものだけで成り立つ世界。地球とは思えない、まるで別の惑星にいるような感覚に陥るほど幻想的な風景が広がっていたんです。その貴重な体験を元に、テーマを「UNKNOW(未知なるもの)」とし、氷、空、海、オーロラなど自然現象の中の色の変化をコレクションに落とし込みました。

YUIMA NAKAZATO 16-17AW オートクチュールコレクション

ーーショーもまるで地球外のような、フューチャリスティックで不思議な空間を演出していたのが印象的です。静寂の中に、ブランドの強いメッセージ性を感じました。コレクションを通じて最も伝えたかったことは何ですか?

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