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極めてヴァレンティノのクチュール、溶け合うスポーティー【2018春夏メンズ】

FASHION HEADLINE / 2017年6月29日 17時0分

ヴァレンティノ2018年春夏メンズコレクション

ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるヴァレンティノ(VALENTINO)は、パリメンズファッションウィーク初日の6月21日、イエナ大通りの元邸宅のイベントスペースで2018年春夏メンズコレクションショーを開催した。

コーチジャケットやスウェット、ランニングパンツなど、どれもがスポーティーな印象。しかし、どのアイテムもクチュールメゾンらしい最高級素材使い。そして、フランシス・ベーコンの絵画から影響を受けた前シーズンの美しいカラーパレットは、より華やかでフレッシュに変化している。一見ジャージーのブルゾンのように見えるトップスも、ちりめんのような凹凸のあるシルク素材を用いたり、ナパレザーをパッチワークして異素材ミックスのテクニックを見せる。

コート類の多くはダブルフェイスカシミアで仕立てられ、スウェットタイプのセットアップにはホワイトビーズでモチーフを刺繍し、クチュールメゾンならではの繊細さを散りばめている。今シーズン目を引いたのが、ラリエットのような細いマフラー。トライバル風のモチーフをジャカード織りしたストレッチ素材を用い、両端にタッセルを飾ったもので、インナーに通して裾から見せるのがポイントとなっている。

またスニーカーもバリエーション豊かで、トライバルモチーフのストレッチ素材を用いたり、ミラーを配して華やかな印象。頭から足先まで、ラグジュアリーなスポーツウエアの完成型を提示して見せていた。

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