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英ハイファッション50年の歴史を辿る「ベルヴィル・サスーン」展がロンドンで開催中

FASHION HEADLINE / 2013年12月3日 17時0分

英ハイファッション50年の歴史を辿る「ベルヴィル・サスーン」展がロンドンで開催中

1990年代のイブニングドレス

ロンドンのファッション&テキスタイル博物館(Fashion and Textile Museum)で、イギリスを代表するハイファッションブランド「ベルヴィル・サスーン(Bellville Sassoon)」の50年の歩みを辿る展覧会「The Glamour of Bellville Sassoon」が開催されている。1月11日まで。

同博物館は、ローマ時代より皮なめし業や毛織物業などのファッション産業が盛んだった、バーモンジー・ストリート(Bermondsey Street)に位置。英ファッションデザイナーのザンドラ・ローズ(Zandra Rhodes)によって創設され、現代イギリスのファッション、テキスタイル、ジュエリーに特化した企画展を開催してきた。今年で開館10年目を迎える。

ベルヴィル・サスーンは、ベリンダ・ベルヴィル(Belinda Bellville)とデザイナーのデイヴィッド・サスーン(David Sassoon)が1953年にロンドンで創業。ハイソサエティーの若い女性のためのオートクチュールブランドとして、舞踏会、サロン、ウエディングといった特別なシーンのためのドレスを中心に展開した。顧客には、故・ダイアナ妃、アン王女などのイギリスの王族が名を連ねる。

本展のメインルームでは、100を超えるデザインと80着のドレスを年代順に展示。60年代のエスニック、70年代初期のヴィクトリアン&エドワーディアンといった具合に、時代のムードを先取りし英ファッション界を先導してきた同ブランドの歴史を知ることができる。

続いて80年代に同ブランドのデザイナーに就任したアイルランド人デザイナーのローカン・ムラニー(Lorcan Mullany)の作品を中心に紹介。90年代に始まった既製服の販売やヴォーグ誌とのコラボレーションによる型紙「Vogue patterns(ヴォーク・パターンズ)」の販売、シンプルなカクテルドレスの生産などにより、より幅広い客層とシーンに合わせたビジネスが展開されてきたことが分かる。

王族関連の展示を集めた一室には、ドレスとデザイン画に加えて、故・ダイアナ妃がサスーンに宛てた直筆のレターも並ぶ。彼女には、12年間で70以上のデザインが提供されたという。

当時のイギリスのファッショナブルな女性が愛読していたペーパーバックも各所に置かれ、『Breakfast at Tiffany's(ティファニーで朝食を)』『The Go-Between(恋)』などのタイトルやイラストから、女性の嗜好の変化も観察することができる。


【イベント情報】
The Glamour of Bellville Sassoon
会場:Fashion and Textile Museum
住所:83 Bermondsey Street London
会期:2014年1月11日まで
時間:11:00から18:00(最終入館は17:15まで)
休館日:日・月曜日
入場料:8ポンド

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