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アートフェア東京2014の見どころは、時代を超えて楽しむアートのコラボ

FASHION HEADLINE / 2014年1月28日 16時0分

アートフェア東京2014記者会見の様子

3月7から9日まで開催される日本最大の現代アートイベント「アートフェア東京2014」の記者発表会が、1月27日に同イベントのメインパートナーホテルであるパレスホテル東京で行われた。

9回目となる今回は、海外からの13都市を含む28都市、145のギャラリーが出展を予定(1月27日現在)。記者会見では、ボードメンバーから3名が登壇し、今年の見どころを紹介した。

浦上蒼穹堂代表の浦上満氏は、20軒が出展する古美術セクションについて説明。骨董や浮世絵など古美術に加え、各ギャラリーが選んだ新作“新董”が紹介されるという。浦上蒼穹堂は、葛飾北斎のベストセラー作品「北斎漫画」のコレクションを出展する。「北斎漫画は、初編発行から今年で200年を迎える。マネやアンディ・ウォーホルといった世界的アーティストにも影響を与えた作家でもあるため、特に注目して見てもらいたい」と語る。同ギャラリーの北斎漫画のコレクションは世界一と讃えられている。

“いつの時代にも、どんなジャンルにも、芸術的実験がある”をコンセプトに、優れた作品やプロジェクトを紹介するセクション「アーティスティックプラクティス(Artistic Practices)」では、“日本が創った近代”をテーマに、洋画を中心とした日本人作家による近代絵画が集結。梅原龍三郎や香月泰男、藤田嗣治らの作品が展示される。東京画廊+BTAP代表の山本豊津氏は「かつてネオジャパニズムの時代に日本の絵画から影響を受けた西洋の画家の作品から、更に影響を受けた日本人画家が戦後に生み出したのが、日本人にしか描けない近代絵画。MoMAを始め海外からも日本の近代美術注目が高まっている。今回は特に、近代から現代への胎動期の作品にも注目し日本人独特の感覚が表現されているのを感じてほしい」と話す。

山本現代代表の山本裕子氏は、日本を代表する現代美術の画廊が企画性の高いプロジェクトを展開する新セクション「ジープラス(G-plus)」について説明。「現代美術や古美術といったジャンルを超えて、複数のギャラリーがコラボレーションした展示が見どころ。“ショー”として見て楽しめる企画を予定している」と山本氏。青木野枝、名和晃平、サイモン・フジワラ、杉本博司など世界で活躍する作家達の作品も並ぶ。

その他、“コンテンポラリーオブジェクト”と呼ばれる工芸作品やジュエリー、ファッションなどをアートの文脈で紹介する「トーキョーリミテッド(TOKYO LIMITED)」や、初出展となるマニラやジャカルタを始めアジアのギャラリーが参加する「ディスカバーアジア(DISCOVER ASIA)」、四つの若手ギャラリーが集合体として出展する「カバードトーキョー(COVERD TOKYO)」などのセクションも設けられる。3回目となるメルセデス・ベンツ ファッションウィーク 東京とのコラボレーションでは、東京ブランド「まとふ(matohu)」が“尽くし”をテーマにした14SSコレクションをインスタレーション形式で展示する。

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