【寛斎meets若手デザイナーinニッポニスタ】今の日本はこうなのかと驚いた--1/3

FASHION HEADLINE / 2014年2月17日 22時0分

アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナーの森永邦彦氏と山本寛斎氏(左)

ニューヨークで2月6日から13日に開催されたポップアップストア「ニッポニスタ(NIPPONISTA)」のメインコンテンツであるファッション。今回、日本を代表して参加した山本寛斎が東京の若手デザイナーの作品を、クリエーター本人にインタビュー。今回のイベントを通して感じた“ニッポンのデザイン”“クールジャパン”について、ニッポニスタの会場で今回、このプロジェクトを企画した女性バイヤー達と緊急ミーティングが開かれた。

「今回参加している日本のブランド、デザイナー達の作品を見て、僕は非常に驚いて、刺激を受けたと言うのが正直な感想。日本のデザインはこんなにも進化しているのか、こんなにも若いデザイナーは優秀で真摯なものづくりをしているのかと。問題はこういうものがあるということが世間に知られていない、という広報の問題を感じる。それぞれの出展者に改めてエネルギーをもらった」と寛斎氏は話す。

昨年ロンドンで42年ぶりとなるショーを行い、これまでのイベントプロデュース中心の活動からファッションデザイナーとして本格的に復活。今年1月には伊勢丹新宿店でポップアップイベントを開催した寛斎氏は、ニッポニスタの会場で今回の参加ブランドを一つずつ、デザイナー本人に丁寧にそのものづくりの背景を聞いてまわった。

「サイズが変わるということはメンズ、ウィメンズ関係ないね。性を超えてるからすごいね」と、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーの森永邦彦から14SSコレクションのダイヤルを回すとサイズが変わる仕組みをレクチャーを受けて感想を漏らす。太陽光に反応して分子構造が変化し色が変わるフォトクロミックと呼ばれる染料を使用したアイデアには「もう研究室だね」と感嘆。

自らのコレクションアーカイブをタブレットを使って説明する「ソマルタ(SOMARTA)」の廣川玉枝に「(素材使いが)パコ・ラバンヌも真っ青だね。(今回出品している)ボディウエアはハリウッドの女優は欲しがるだろうね。あなたは非常にオリジナル性の強いデザイナーだね」と評価する。

初めてのニューヨークでのプレゼンテーションにあえて黒と白のウィメンズのアイテムだけでプレゼンテーションした「ファセッタズム(FACETASM)」のコレクションは「非常に繊細なアイデア」と評価しながら、デザイナーの落合宏理が会場で手にしていたスカジャン刺繍のガウンを手にして「これも展示すれば良かったのに」と。本人のレザージャケットなどメンズのアイテムが気になったよう。「今回はウィメンズだけの出品なので」と答える落合氏に「あなたにとってメンズとウィメンズはそんなに違うモノ?」と逆に質問を投げ掛ける。

「ミントデザインズ(mintdesigns)」のデザイナー八木奈央が着ていたブルーのコートも印象に残ったらしく「デザイナーは自分のブランドの服が一番似合うよね。(ミントデザインズは)テキスタイルにこだわりがあって面白いけれど、僕だったら金魚のプリント柄にしたら良いのにと思ってしまう裏地のプリントを、さらっと茶色でやってしまうんだよね」と、今のデザイナーと自分のデザイン観との違いを確認。もう1人のデザイナー勝井北斗との役割についてきわどい質問を投げ掛け、近年増えつつあるデュオデザイナーそれぞれの役割も、寛斎氏にとっては気になるようだ。

「僕が海外に打って出た40年前と今では全然違う。我々の時代は、問答無用!抵抗されてもそんなの関係ないって感じで、周りの声を聞く耳を持たなかったけれど、今の彼らは謙虚で黙々と自分の世界を追求している。改めてこういう水準なんだ、と驚いている」と寛斎氏は目を見張る。

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