坂部三樹郎が“ジェンダーレス”に注目する理由
FASHION HEADLINE / 2014年3月20日 20時0分
“ジェンダーレス”にクローズアップしたイベント「un-gender@TOKYO解放区 by MIKIOSAKABE」を伊勢丹新宿店で開催した坂部三樹郎に、今このテーマと向き合う心を聞いた。
同イベントでは、男性がフェミニンな服に身を包み、女性がマニッシュな装いをするなど美の基準が多様化するこの時代に、「人間としての魅力を表現するファッション」をテーマに、ジェンダーにとらわれない自由な価値観や、性差を超えた美しさを提案した。
「日本は昔から“性”についてオープンな国。今でも宝塚や歌舞伎など、性を越えた文化がある。日本には、西洋の人が指す『ゲイカルチャー』とは違う、性を越えたものが絶対にある」と坂部氏は語る。この考えから今回のテーマ“ジェンダーレス”に至ったという。
日本のストリートファッションはハイブランドとファストファッションをミックスする“何でもあり”なスタイルとして認知されているが、そこにも坂部氏は“ジェンダーレス”と共通点を見出す。
「人にも植物にも等しく魂が宿るという日本独特の考えから、階級を意識しないストリートファッションが派生したと思う。その思想は論理的な男性思考よりも、感情的な女性思考に近いと考えた」
ベルギー・アントワープでファッションを学んだ背景からもたらされる論考だろう。そして、「ファッションというのは、世界や人々の大きな流れと関連しており、次の時代の人間を作るものだと思う。そして、これからはアジアが経済や思想の中心になってくるのではないか」と展望する。
最後にファッションが担う役割として「ファッションは、その時代、その場所で体感した人が一番理解できるもの。その瞬間的な感覚を感じられるのが、人間の一番大事なセンスだと思う」と自身のファッション観で締めくくった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「これは江戸時代のアイヌの話ではなく、今に通じる話だということです」寛一郎、緒形直人『シサム』【インタビュー】
エンタメOVO / 2024年9月12日 15時50分
-
日本で「アニミズム」が保存された3つの根本理由 「自然信仰」を踏まえた「地球倫理」の時代へ
東洋経済オンライン / 2024年9月6日 9時0分
-
型破りのアイドルだった小泉今日子 女の子のあがきを描いた岡崎京子 二人のキョウコの自由への渇望
CREA WEB / 2024年8月27日 17時0分
-
「結婚」と「独身」どちらが現代社会においてリスクなのか? 歴史をさかのぼって考える日本の少子化・未婚化の問題点とは
集英社オンライン / 2024年8月25日 9時0分
-
ハリス候補への安保面での疑問
Japan In-depth / 2024年8月22日 11時0分
ランキング
-
1夫婦喧嘩を見て育った子は「脳の視覚野」が萎縮する…「暴言DV」が子どもに残す"重大な傷"
プレジデントオンライン / 2024年9月14日 16時15分
-
2信号の矢印「←↑→」“全点灯”一体どんな意味? 全部「青」とは何が違うの? 迷う「謎の矢印フル表示」 注意するポイントとは
くるまのニュース / 2024年9月14日 19時10分
-
3500万円を1年、定期預金に預けるならどの銀行がいい?【2024年9月】
オールアバウト / 2024年9月14日 19時30分
-
4驚愕の粘り腰を発揮する斎藤知事を見ていて得られた4つの気づき
NEWSポストセブン / 2024年9月14日 16時15分
-
5リュックに付いてるバックルの“隠し機能”とは? 非常時にありがたいアイテムだった
Fav-Log by ITmedia / 2024年9月14日 19時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください