25周年のフェンディカーサ、新デザイナー起用&新ライン発表【ミラノサローネ2014レポ】

FASHION HEADLINE / 2014年5月3日 21時0分

ティエリー・ルメールによるスター・テーブル

「フェンディ(FENDI)」のホームコレクション事業「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」が立ち上がったのは1989年。ファッションブランドとしては早い内からインテリアアイテムに力を入れてきた。コレクション誕生25周年となる今年、ミラノサローネに合わせて「現代的なひねりを加えて伝統を解釈するライフスタイル」というテーマのもと、新作家具を発表した。

フェンディブランドには素材や技法の面でのクラシックなエレガンスと革新的かつ現代的なアイデアが互いに補完し合うかたちで存在するところがあり、そうしたスピリットが今回のホームコレクションにも表れていた。

新たなホームコレクションを発表するにあたり、フェンディはフランスのインテリアデコレーター、ティエリー・ルメール(Thierry Lemaire)を起用。第一に建築家であるルメールが手掛ける家具は、どれも建築的な要素を持ち、彼が得意とするホテルやヴィラのインテリア空間となじむようにデザインされている。また、ヨーロッパ、オーストラリア、レバノンで暮らしたルメールの感性はフェンディのホームコレクションにエキゾティシズムを与えているように感じた。

例えば、新作家具のスター・テーブル、スターダスト・チェア、スター・サイドボードには、アフリカ原産のマッカーサーエボニー、ゼブラウッド、南米産サントスローズウッドといった光沢があり木目に特徴のある高級木材を使用している。こうした素材や家具のフォルム自体、1920年代・30年代にパリの富裕層の間で一世を風靡したアールデコ様式の家具を彷彿とさせる。しかし、そこは懐古主義に終わることなく、洗練された現代のファニチャーに仕上げているのはルメールのセンス。デザインはミニマル、だけれども希少で高価な素材を組み合わせることでフェンディブランドに通底するラグジュアリー感を醸し出していた。

クラシックでフォーマルなルメールの家具コレクションの登場の一方、「フェンディ カーサ コンテンポラリー」というラインもホームコレクションに加わった。デザインはトアン・グエン(Toan Nguyen)。ルメールと同じフランス出身ながら、プロダクトの分野で「カルテル(Kartell)」「B&Bイタリア(B&B Italia)」「グッチーニ(Guzzini)」「フロス(Flos)」といったイタリアメーカーに多くのデザインを提供してきた実績を持つ。

そんなグエンによるコレクションはシンプルなフォルムでありながらも、張り地の切り替えしを斜めに縫い上げ、細部の縫製が美しいダイアゴナル・ソファ、座り心地を何より追求し、低い座面が座る人同士の親密な関係を生むコクーン・ソファなど、リラックスした空間づくりを提案していた。

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