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都現美で宇宙×芸術展開催。チームラボ、名和晃平ら作る小宇宙

FASHION HEADLINE / 2014年6月8日 11時0分

チームラボ《憑依する滝、人工衛星の重力》2014

東京都現代美術館は、宇宙と芸術をテーマにした展覧会「ミッション[宇宙×芸術]―コスモロジーを超えて」をスタートした。8月31日まで。

同展では、多様な視点からなる宇宙に関する作品や資料約50点を、2フロアにわたって展示。“技術の進歩により身近になっていくリアルな宇宙”と“アーティストが掘り下げていく内的宇宙”の両方を見せる。担当学芸員の森山朋絵氏によると、同展には「『多義的な表現』を認め合ってこそ次なる創造の段階へ進める」というメッセージも込められているという。

1階の会場には、主にアートインスタレーションが展示されている。同展の目玉の一つである大平貴之のスーパープラネタリウム「夢幻宇宙」には、広々とした空間にクッションが置かれており、思い思いのリラックスした体勢で満天の星空を眺めることができる。星に関する音声説明はなく、ただただ広大な宇宙や色鮮やかなオーロラなどの映像が流される。大平氏は「余計な情報を省いたのは、映像を通して『世界や自分』について思索を巡らしてもらうため」と説明。

同階には、チームラボによる4K映像作品「冷たい生命」も展示。真っ暗な背景にまず小さな構造体が出現し、それが徐々に拡張していく様は“宇宙”そのもの。この作品は宇宙を表現しつつも、同時に日本画のような優美さも兼ね備えており、青く輝く中央の構造体は“大木の幹”のようにも見え、枝には様々な花が咲き乱れ、周囲には鳥や蝶が舞っている。チームラボの猪子寿之氏は同作について「表面のテクスチャーをはぎ取って、構造のみを表に出した作品」と語る。

1階展示スペースではその他、宇宙法則を表現した森脇裕之のインスタレーションや、宇宙の生成を思わせる木本圭子のCG作品、鈴木康広のリンゴを宇宙に見立てた作品群などを見ることが出来る。

地下2階の会場には、“リアルな宇宙”と“表現の宇宙”の境界線にあるような作品がそろう。名和晃平の作品群は3シリーズからなっており、“重力”の作用を強く感じさせるペインティング作品「Direction」シリーズ、“振り子運動”を利用して制作されたドローイング画「Moment」シリーズ、インクを床に流したらどうなるか、という発想から生まれた彫刻「Ether」シリーズが展示されている。名和氏は今回の作品について「宇宙というと地球外の状態を想像しがちだが、地球上も宇宙の一部。地球に住む生き物の活動を意識して作った」と話す。

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